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【資格】宅建独学のポイント(勉強時間:250時間)

2020年(令和2年度)合格なので記事としては今更ですが、昔のブログからのお引越し案件です。それなりに頑張ったので残しておきたい。

権利関係:10/14点
宅建業法:20/20点
法令上の制限:6/8点
税その他:7/8点
計:43/50点(合格点38点)

ステータス:異業種から不動産業界に転職した年に受けた。法律系試験の経験はなし。
期間:3~10月の約半年(コロナ初年度でほぼステイホームの時期)
勉強時間:計250時間


基本戦略

マインドセット

まず絶対に今年受かるんだという気持ちを作りましょう。話はそこからです。
熱心に勉強せず数年間ダラダラ受け続ける不動産業界の人や、他業界の人で不動産に興味があってやってみようかな程度の人、絶対に今年受かるという気持ちがないまま落ちてきた人をたくさん見ているので、何のために資格を取るのかをハッキリさせないと時間の無駄です。私が約半年で250時間勉強しているので、同程度で計算すると1か月40時間(1日1~2時間)は必要ですが、それだけの時間をかける価値が宅建にありますか?

不動産業界にお勤めであれば、何らかの形で資格補助が出ることが多いので、それをモチベーションにすればいいと思います。マネーisパワー。
私は「宅建と証券化マスター持ちになって不動産証券化業界で職にあぶれない人材になる」という強い気持ちで受けました(狭い業界ですが拡大傾向で常に専門人材不足のため)

目指すゴール=全ての肢の○×の根拠を答えられる状態

さて、宅建試験日(10月第3日曜日)までにどのような状態になっていたら合格できるでしょうか。
私は「過去問(最低10年分)の全ての肢の○×の根拠を答えられる状態」で試験日を迎えられたら絶対受かると考え、そのように目標設定しました。

宅建は四肢択一なので、試験当日は1つの選択肢の正しいor誤りを判断すれば解けることもあります。ですが、本番でどの肢の組み合わせが出るか分からない以上、過去問鍛錬では全ての選択肢に向き合った方がいいと考えています。
4肢×50問(1年)×10年分=2,000肢と本気で向き合うのです。

※イメージ↓です
(誤りの選択肢のどの部分がどう間違っているのかが全部説明できる状態)

過去問の解き方

というわけである程度テキストを読み込めたらどんどん過去問にあたっていきましょう。私は合格しようぜ!シリーズの過去問を使っていました。

1年毎の15年分収録というのと、問題・解答で見開きになっていたので使いやすかったです。(解説が口語体なので万人受けしませんが・・)

2024年版 合格しようぜ!宅建士 過去15年問題集 サンプルより

問題の左上にチェックボックスがあるので、解いた回数分そこにマークを付けていきます。

〇→全ての肢を根拠をもって答えられる
△→答えは合っているが根拠があいまい
×→間違い

2回連続〇が付いたらその問題は合格です。理解してない分野だと3回解いて「×△△」のようになるので、YouTubeなどで本質理解に努めます。だいたい3〜5回は解くことになると思います。
※重要度の低い問題(この過去問集だと★1つの問題)は、他の受験生と差が付かないので深入りしなくて良いと思います。

使用テキスト

テキストはどの出版社のものを使っても良いと思うので、本屋で実物を見た方がいいです。自分の直観で分かりやすいと感じるレイアウトや説明になっているかが超大事なので。

私は一番読みやすいと感じたのでこちらにしました。4分割できる仕様なので、分野別に持ち運べて便利です。

細かい戦略ポイント

スケジュール

私は大まかに、【3~4月:テキスト読み込み】【5~8月:過去問】【9~10月:過去問+予想問題】としました。

【3~4月:テキスト読み込み】
テキスト全体の読み込み、YouTubeの講義動画視聴をしながら宅建試験の全体像を探る時期でした。特に民法を勉強するのは初めてだったので、伊藤先生の入門書などを読んで概要を掴むようにしていました。民法を宅建テキストだけで理解するのは難易度が高いので、読みやすい入門書を探すことをお勧めします。

【5~8月:過去問】
ゴールデンウィークあたりから過去問を始めました。過去問の解き方は上記の通りです。
LECの0円模試が7月ごろにあるので中間確認ポイントとして受験をお勧めします(Webで受けられるはず)。私はこれで26点という成績を叩き出したので、気合いを入れ直した思い出があります。

【9~10月:予想問題】
直前期には過去問と並行して予想問題もやりました。過去問をやり込みすぎると新鮮味がなくなってくるので、模試的な感じで使えます。
過去問もしくは予想問題で理解があやふやなところを発見→その分野のYouTube動画を見る、の繰り返しでした。直前には38~40点くらいをコンスタントに取れるようになっていたので、さすがに受かるだろ!というテンションで当日臨むことができました。

おすすめYouTube

宅建は人気資格なだけあってYouTubeが豊富ですし、このおかげで独学が可能だと思います。「宅建 借地借家法」などで理解していない分野を検索すれば解説動画がたくさん出てきます。
私がよく見ていたのはこちらです。宅建塾系か士業の人がやっているチャンネルが良いと思います。

語呂合わせも活用すべし

覚えられれば手法は何でも良いので、語呂合わせに抵抗ない方は使った方がいいです。私は用途地域内の用途制限とか棚田行政書士の覚え歌とかをがっつり使いました。ホテルはオークラ、今でも覚えてるな…。

野球オタク向け数字暗記法=背番号で覚える

当方20年来の野球観戦オタク(ヤクルトファン)で、大学受験の頃から数字の暗記に選手の背番号を使ってきました。推しチームの選手の背番号を全部暗記している方なら使えると思います。

非常用昇降機設置義務=31m=山崎晃大朗
不動産取得税免税点(建物新築増改築)=23万=青木

意味のない数字として丸暗記するより、エレベーターに乗っている山崎晃大朗や、新築建物を購入した青木をイメージした方がずっと思い出しやすいです。
意味わからない??? よく言われます。

まとめ 独学向きの人とは?

自分で気持ちが作れて継続できる人は独学で問題ないと思います。独学は講師に質問することができないので、疑問に対して自分で仮説検証する必要もあり、胆力も要ります。
逆に、初期投資をすることで退路を無くしたい人、講師に質問していきたい人は資格学校の利用を検討すれば良いと思います。

覚悟を決めた全ての宅建受験生を応援しています。頑張ってください。

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