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クライミング動作で大切なことはたった1つ!!


はじめに

「保持力」「体幹」「足が大切」これらは数十年間言われ続けてきたクライミングの大切な要素ですが、それらが何故重要なのか環境に対して相対的な視点で議論される事はあまりありませんでした。

何故なら人工壁(クライミングジム)はあくまで本番のトレーニングであって、自然のフリークライミングエリアは当初、本チャン(アルパインクライミングルート)の練習場としてゲレンデと呼称されていたからです。当時クライミングジムだけで登るクライマーをプラスチッククライマーと揶揄していた先輩もいたことが何よりの象徴です。

80年代クライマーが効率の良い練習場として着眼したクライミングジムは、現在それ自体がひとつの文化として定着しました。本ちゃんとクライミングジム、その立場が逆転し、やがて分派したのが現在です。その背景には、ホールドの多様性、ビジネスモデルとしての進化、オリンピックなど視覚的アドバンテージの上昇とメディアの影響があります。

時代の趨勢はクライミングのスポーツとしての色味を濃くします。そういった、より生産的なアプローチの先に見えてきたもの。それは2つのキーワードと、1つの動作でした。

キーワードは緩急と静止。
そこから導かれる動作は円運動です。

脱力系の動きにもつながってくる動作ですが、地球上で最も強大なエネルギーである重力に逆らい続けるようにクライミングをするのは相当なエネルギー消費となります。そこで私が強調したいのは「重力と仲良く登ろう」という1つのテーゼです。

具体的な内容は書かれていませんので、トレーニング方法を知りたい方にはおすすめしません。私自身がなぜこの解に辿り着いたのか、緩急×静止=円、という方程式の成り立ちの話を進めていきます。

トレーニング方法を知りたい方は、他の記事でもいくつか紹介していますので、お好みのテーマをお選びください。

それではこれからテーマごとに解説していきます。

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