情熱と狂気の夜の色

こんばんは。今日もお疲れさまでした。

「会ってくれませんか？」と連絡してきたのは、元彼の今の彼女でした。私はSTDが判明したので、彼にもその事を連絡したのです。私は、体の関係を、彼としか持ったことがありませんでした。

その連絡を見つけた彼女が、連絡をしてきたのです。きっと、楽しい話ではないということは分かっていました。それでも、そんな情熱を持った彼女に会って見たくなりました。私は彼女からの誘いを承諾しました。

私はその頃からその情熱を持てずにいました。「私の彼を盗らないで」「あなたとは絶対に別れない」と言える情熱を持つ彼女たちが羨ましくてしょうがありませんでした。私なら、すぐに別れを切り出すのに、彼女たちは修復を試みます。それは、私の知らない感情でした。

しかし、その後、元彼から連絡がありました。「ごめん、彼女がヤキモチ焼いて変な連絡しちゃったみたいだけど、会わなくて大丈夫だから」それは、嬉しそうな声音でした。彼は「愛されている」という実感が欲しい人なのです。

私にもヤキモチという感情はあります。元彼と付き合っていた時、彼が綺麗な女の人と親しげに話すのを見て、泣いてしまったことがあります。元彼は、嬉しそうでした。ずっと嬉しそうに、いつもより甘い声音で私に「彼女は以前の知り合いで結婚しているんだよ」「相談に乗ってあげただけだよ」と言い訳をしていました。そして私の泣いている顔を「可愛い」と言って、彼の手の中に納めようとしました。

怒る彼女たちは、きっと、パートナーを幸せにするために、全力を尽くしてくれることでしょう。彼女たちは、彼を幸せにするためのギフトを持っているのです。

私は今も、彼らを手の中に入れておきたくなくて、フラフラといつでも手を離せる距離に置いておきます。彼らのパートナーは、何というのでしょうか？いつかは「私の彼を盗らないで」と直接言われる日が来るのでしょうか？

実は、私はその日を今も密かに待っているのです。情熱の人に、私は疎ましく映るでしょう。でも、その情熱にあてられて、その熱を感じたいとただ願うのです。

今日もどこかで情熱を拗らせた人たちのニュースを見ます。彼らの気持ちに共感してはいけないと分かっています。それでも、その熱をきっと他のことで使っている私には、色恋の狂気はただ鬱屈として怪しい夜の色を写しているように見えるのです。おやすみなさい。