春の夜は新しい私を連れてくる
こんばんは。今日もお疲れさまでした。
男性に頭なでなでをされるのは好きですか?私は正直あまり好きではありませんでした。子どもの頃は嬉しかった気がします。褒められたように、愛をもらったようなそんな気分になった事を覚えています。その時は、自分に犬の尻尾が生えて、たくさんその尻尾を振るイメージになるのです。
大人になってから、男性に頭をなでられても、なんとなく馬鹿にされているような、よくわからないコンプレックスに邪魔されて楽しめない気持ちになったものです。
ただ、今日の私は疲れていました。何をやっているのかも自分でよく分からなくなっているのがわかります。誰かに寄り添って、肩を寄せて欲しい、コテンと寄り掛かりたいと思うような凹んだ1日でした。
家に帰れば子供がきっとそうさせてくれます。でも、その前にもっと大きな肩に頬を寄せたくなったのです。
約束を交わした彼は、私の思うように甘えさせてくれました。「Hug me」すればハグしてくれ、「Kiss me」といえば、唇と額に優しいキスをくれました。コテンと倒れれば、そのまま肩を動かす事なく、スースーするメンソールのタバコを静かに吸って甘える時間をくれました。
帰り際に、頭を撫でてくれました。彼は私が凹んでいることなど知らないでしょうし、私が頭を人に撫でられるのが嫌いなことも知らないはずです。普段の私なら彼の手を掴んで、そっと私の頭から引き離したかもしれません。でも、私は素直に撫でられていました。子どもの頃に大人に撫でられたみたいに、大人しく。
でも犬の尻尾は生えませんでした。それは喜びではなく、癒しだったからです。なんとなく癒された気がしました。普段はあんなに嫌なのに、暖かい春の雨に遭遇したような気分になりました。
桜が散って、春の匂いも少しずつ新緑の香りを纏うようになりました。私も変わっていけるのでしょうか?
凹んだ私は、あんなに嫌だった頭なでなでに癒されて、新しい仕事に取り掛かります。明日もどうか頑張れる1日でありますように。おやすみなさい。
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