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深夜が香る夜20時

こんばんは。今日もお疲れさまでした。

たまに、子どもと夜ご飯にラーメンを食べに行きます。子どもはラーメンが大好きで、お店のお子様セットについてくるおもちゃを楽しみにしているのです。

仕事が終わって、学童に迎えに行って、19時半のラーメン店に滑り込みます。そして19時50分に、お店に蛍の光がかかり始めます。蛍の光は、いつも終電前のお店でよく聞きました。どんなに酔っていても、この曲がかかると早く退店しなくてはという気持ちになるのです。

お店を出て、街を見渡すと、まだまだ電車もバスも動いているのに、お店はみんな閉まっています。不良なガールズバーの呼び込みをする女の子たちと、コールガールだけが街の中でキラキラとそこにいるだけです。

そんな街はまだ20時なのに、まるで深夜のようです。不良な私たち親子は、こんな時間が子どもが自転車に乗って…という顔で、こちらを見る大人たちを尻目に、自動販売機で、ジュースを買って、冷たさを楽しみながら、静かな街を後にします。

マスクを外して、缶コーヒーに口をつけると、20時なのに、深夜のような街の匂いがしました。今までは、時間で空気の匂いが違うと思っていましたが、それは違っていたのだと知りました。街の呼吸で匂いは変わるのです。

暫くこの街は、20時にもこの匂いがすることでしょう。私が少し昔に愛した午前0時を超えた匂い。たまには、夜に散歩したいと思いました。早く寝る街の匂いを楽しんでいたいのです。

今年の夏の楽しみが一つ増えました。おやすみなさい。

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