脳はNoを理解できない
脳は「否定形を理解できない」という特性があります。理解できないというよりも、「否定形」を理解するために、否定されている内容や行動を一度イメージ化してしまうという表現の方が正確かもしれません。
母親が子供に向かって言う注意事項として
「絶対にお茶をこぼしちゃダメよ!」というセリフ聞いたことありませんか?
この瞬間、子供の脳には、まず「お茶をこぼす」というイメージを浮かびます。その後、「お茶をこぼす」という行為はNGなんだなと理解するのです。
イメージ上手な子供の中には、その瞬間に「お茶をこぼす」イメージが浮かび、最悪な場合、お茶をこぼしてしまうこともあります。これは「お茶をこぼす」という母親からの負のメッセージが届いてしまうからなんですね。
同じ原理を利用した例として
「絶対に、岩の上の人魚をイメージしないで下さい。」
もう一度言います。
「絶対に、岩の上の人魚をイメージしないで下さい。」
と言われると、逆に、イメージしてしまうというものがあります。
この例も、脳は否定形を理解できないため、一度そのイメージを作ってから
「ああ、このイメージを作るのがNGだと言われているのか!(やばいっ!イメージしちゃったよ😭)」と理解することを証明しています。
脳のこの特性は、脳の構造と言語の構造が一致していないために起こります。言語の構造上は「〇〇〇しないで!」、「~~~はダメ!」と言われると、「〇〇〇はNG」、「~~~は禁止」と理解できます。
しかし、脳の構造上は
「〇〇〇なんだな!→で、それがNGなんだね」、「~~~なんだな!→で、それが禁止されているんだね!」と理解する仕組みになっているのです。
そのために、相手に禁止や注意をする指示を与えても、禁止や注意した内容が脳にはイメージとして届いてしまいます。もっといえば、イメージが心に焼き付いて暗示を与えることになってしまうのです。
では、負の暗示を与えずに、正のメッセージをきちんと伝えるためにはどのようにすればよいでしょうか?
🟧「肯定形に変換」ですべて解決
メッセージを伝える時には、肯定形に変換して正のイメージを想像しやすい形にします。
☑️「お茶をこぼすな!」→「コップをしっかり見ようね。」
☑️「遅刻するな!」→「毎朝15分前行動を心掛けよう!」
☑️「走るな!」→「ゆっくり、余裕をもって歩こうね。」
っといった具合です。
あなたが、子供や後輩に指示を出すときは、意識して否定形を使わず、肯定形で求める行動や結果を伝達してみてはいかがでしょうか?
それだけで、相手に求める結果のイメージが伝わりやすくなり、アウトプットも変わってくるはずです。さらに、正のメッセージが暗示となり、定着しやすくなります。
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