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なぜ2がツケマイしても1-4にならないのか

このタイトルは決して、
住之江の1-4で厚く張って外した後に書いている訳ではない。

へぼい舟券師の愚痴ではなく、しっかりとした(?)考察であることを踏まえて読み進めて頂きたい。

GPの季節。
それはすなわち黒のツケマイが1年で最も旬な時期でもある。

普段記念の勝負駆けなどでもほぼ見かけない、2のツケマイ。
しかしこの時期の20時台は、一時期日テレやっていた『サプライズ』よろしく、ほぼ毎日それが見られるゴールデンな時期なのである。
※調べたらサプライズは19時台でした。大変失礼。

黒でツケマイしてる人、あなたは誰が思い浮かびましたか?

それは、何も今年からのトレンドというわけではない。コロナが流行る少し前から急速に増えてきた印象があるが、そのトレンドに対して思う事がある。

2がツケマイしたら1-4じゃないの・・????


全国のボートピアのお父さん達の思いも背負って明言してやった。
気のせいだったらだいぶ恥ずかしいと思い、一応調べた。
現に過去10年、100レースのトライアルを遡っても1-4は4回しか出ていないかったのである。出現率は5%。

5年で2回。1年で10レーストライアルがあるのに、2年に1回も出ていない計算になる。憲伸のホームランでも1年に1本は出るのに。

ここからが本題。なぜ1-4にはならないのか。

舟券場でも、『2が上行ったら1-4だろ!もしくは124-124だろ!』と、よく耳にする。

理由①
単にツケマイの精度が高く、握っても普通に残るから。

正直、これが正解に一番近いかもしれない。
余程張られてぶっ飛んでいかない限り、縦幅の使い方的にも
しっかりバックでボートは返ってきていることが多い。
そのため、言い方的にも『1-4にならない』ではなく
2が残っているだけ』と変える必要があるのかも。

あとは普通に上手いというのもあるが、
『勝つためのツケマイ』ではない
『大敗を避けるための外止めツケマイ』である事も見逃せない。

1にブンチン食らわせようと死に物狂いで飛びついているというよりは
外さえ止めて2等が取れればまぁ良いというスタンス。
勝つためのツケマイが頻発すれば1-4も多少出るようにはなるだろうが、
このクラスのインがその程度で沈みまくるとも思えないのであまり現実的ではないのが実情だ。

理由②
3の2番差しがチラつき、握るかギリギリまで迷っているから。

内側の心理から考察する。
2がツケマイに行くかもしれないとなった時に3が考えることは、
それを見越した2番差しだ。

しかも、大敗を避けたい状況は常に変わらないため、
4は3が差すなら出来ればその上に行きたいのが本心だろう。

この逆(?)で行くと、4が割り切って差しにドンと構え
早めに右ハンドルを切っている場合は
バックで3等争いをやや優位に進められる場合が多い。

というか、その理論で行くと
3の差し構えの方が今後トレンドになりそうな気もする。
2が上に行こうが差そうが大敗もなく、
1と2が喧嘩すれば頭まで見えてくるではないか。

まぁ、GPトライアルで着取りに走って
3で2番差しの1本狙いの選手を応援したいかどうかは
一旦置いておきたい所ではあるけれども。

理由③
3~6が大敗を避ける為大きな挙動を取りづらく、割って来づらいから。

これも1-4にならない理由というよりは、2が残っている理由に近い。
この理論に基づくと、1-6にもなりづらく、
1-2にもなりやすいのが証明しやすい。

トライアル4~5日目になるとより必要点数が明確になるため、
若干薄れる傾向にあるが、1~3日目は特に大敗を避けたいため
この傾向が出やすいような気がする。

大まかに分けるとこの3つくらいだが、
内の方が特にSが早いとか、風が強くなりづらいとか、
まぁ色々理由はあるのだと思う。

・結論

とにかく、2がツケマイを打って1-4とか1-6にならなかった場合
(1から外へ流していた舟券が外れた場合)
『着を残すためのツケマイも上手な人の集まり』
と割り切れるかどうかではないか。

彼も2コースでは上に行き、着を守って栄光を積み上げてきた内の一人だ。

『残す技術』が発達してきている今、
その残し力に自信の知能を追いつかせないと
今後取り残されるのだろうなと、サッカーの戦術のトレンドばりの
ボートの技術と戦術の進歩に感服しながらこの記事を書いている。

トレンドで言うと、
『近年イン屋がもっぱらSGで戦えていない理由』とか、
気が向いた際にその辺も今度書いてみたい。



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