ガガピーガガ音源二周年おめでとう
はじめに
みなさん!今日は2024年6月15日です!
ここでクイズ。今日は何の日でしょうか?
正解は……
DIALOGUE+6枚目のシングル、『恋は世界定理と共に』から発売2年記念日です!
そう、つまり……「ガガピーガガ」音源発売記念日です!
おめでとうございます!やったーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!
というわけでこの文章を書いています。何かしら記念を残したくて、たった今PCを開いたところです。何か書きたいことの用意があったわけでもないので、前少し考えを巡らせていた〈二人称〉に関することでも書こうと思います。
さて、「ガガピーガガ」という曲には、二人称が「アーユーレディ?」の「ユー」しかありません。以前この「ユー」を見落とし、ガガピーには二人称がないとツイッターに書き込み大恥をかいたことがあります……なんて私の話はどうでもいいです。DIALOGUE+の歌詞に特徴的な「君」という言葉が出てこない。今日はここをもう少し深めていこうと思います。
「君」とは
そもそも、歌詞における「君」ってなんなのでしょうか?
「君」とは一般的に、目の前の相手に対して使う言葉です。しかし、場の状況や話者と聴き手の関係という前提があって初めて、「君」という単語は誰かを指すものになります。「君」は特定の誰かでありながらも、誰もが「君」が指す意味内容になりうる、ちょっと不思議な単語です。
その性質は、「僕」という単語も同様でしょう。誰が書いたか?誰が歌っているか?その解釈によって、「僕」が指す人物は大きく変化します。ライブの場合、ステージの上で歌っている人たち、演者が「僕」の役割を担うことになります。そして、聴いている私たち、観客が「君」の役割を担うことになります。
たとえば、「フレンドファンファーレ」を例に挙げましょう。あの曲を聞いているとき、わたしたちは「うんとがんばった」「君」として、8人にお祝いしてもらえます。「大冒険をよろしく」では、「さては君もおんなじ?うずいてしまっているんだね」という歌詞の「君」になることで、曲に乗って楽しんでいることを演者と分かち合うことができます。
ライブの中で、演者と観客は「僕」と「君」の関係を演じることで、〈同じ空間を楽しむ〉ということを叶えているという部分も大きいのではないかと思います。だからこそ、ライブで歌われる「君」という歌詞は、暖かい響きを持つのではないでしょうか。全くの他人であるはずの演者と観客の間に、曲という糸を通じて「ぼく」と「君」の関係ができあがるのですから。
不在の「君」
ここまで書いておいて、「ガガピーガガ」には二人称が「ユー」しかありません。この唯一の「ユー」は「ぼく」と対応して、聴いている観客に対する〈準備はいい?〉という呼びかけの役割を果たしていると言えるでしょう。
しかし、「ユー」以外にも、「ぼく」以外の他者の存在を確認できる歌詞は点在しています。いくつか抜粋し、意味を考察します。
・聴こえないふりも上手なんだ
周囲から都合の悪い声が聞こえてくる、ということが推察できます。都合の悪い声を「ノイジー」と呼んでいるのだとは思いますが、都合の悪い声をかき消すために「ノイジー」な曲としてガガピーを歌っているという解釈もできるかと。
・ありふれた 願いをふりまいて
ふりまくという動作は、他者に向けられたものだと考えると、「カミサマ視点の中央」から周囲に向かって願いを捧げている姿が想像できると思います。
・謳え
〈主張する〉の意が強い〈謳う〉をあえて用いるということは、周囲に何かをうったえているということでもあると思います。
都合の悪い声が聞こえてきても、自分を貫いて駆け出そう。DIALOGUE+の姿を世界にうったえて、生き様を見せつけよう。
こういった解釈が、上記歌詞から抜き出せるのではないかと考えます。熱心な観客だけでなく、これから観客になりうる人すらも巻き込んで、全員に曲を聴かせてやる、という意識がガガピーの根底にはあるような気がします。ライブで「僕」「君」の関係を演じていない、その場にいない人にも向けた曲。歌詞で二人称として明示せずにぼんやりとした他者の姿を描くのは、そのようなまだ見ぬ観客への意識があるのではないかと推測します。DIALOGUE+が台風の目だとすれば、それをどんどん広げていくイメージです。
台風の目のような「晴天」で全世界を覆う、という決意がガガピーをつくりあげているのだとするのなら、「アーユーレディ?」はそんな伝説を見届ける準備はいい?という観客への問いかけでもあるのではないでしょうか。
おわりに
なにこれ????????
ちょっと外出の時間が近づいているのでそろそろまとめに入ります。無理やり終わらせます。全然自分でも納得いってないしただのポエム書いちゃったな、ガガピーのこと何もわかっていないなと落ち込んでいます。いつかリベンジします。
でもここまでの悔しさや、曲に対する情熱(執着心ともいえる)を私に与えてくれるガガピーっていい曲だなと改めて思いました。これからも大好きです。
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