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食べ塾:時代も変わるから、アイドルタイムを営業時間に変えて売上アップをしてみませんか?!

  私の40数年間の飲食業界とのお付き合いの中でも、
この営業時間やアイドルタイムのあり方は、<昭和><平成>を通じて
ほとんど変わっていません。
飲食の業態を聞くと、
「では一般的には、開店時間〇〇時~閉店時間〇〇時ですね!」と言える
ことがほとんどです。

■飲食店利用の時代の変化

夜の利用時間が早く切り上げるようになった
 バブルの頃は朝5時までが歓楽街の賑わいをしていました。
それが3時になり、2時になり、24時を過ぎるとごっそり人出が減る
景色に変わるようになりました。(*私のローカル県での話です)

酔うほどのアルコールは飲まなくなった
  「へべれけになるほど酔う=泥酔する」ことは望まない飲み方に
変わり、ハイボールやチューハイ止まりのほろ酔いが満足ラインに
なってしまいました。

バカ食いしなくなった
  一部の食べ放題などでは、ごっそり食べ残したり、容器を持参して
豚しゃぶの肉を持って帰ったり、おにぎりや手巻き寿しをお持ち帰り
(違反行為)したりしていますが、
羽目を外して飲み食いすること自体が見かけなくなりました。

飲食利用時間が短くなってきています
  およそ30分~60分の利用時間減になり、それに応じて従来の平均客単価
よりも10%前後は、平均客単価が減少してきています。

飲食店を選んだ時点で「もう予算が確定している」利用の仕方に
なっています→予算内に収めるオーダーの仕方をしています!

  私でも、Aの和食料理店でお酒と3品位注文して5000円台、次に
お酒を飲みながらお店のスタッフと会話して3000円~4000円、往復の
タクシー代4000円を入れて、1回歓楽街に出かけると、15000円弱の
予算がかかります。しかし1か月に1度程度です。

若い人ほど、あまり食べないあまり飲まない、1店舗予算が3500円前後
という例を多く見かけます。しかし、1月の回数が私の何倍もあります。

■営業時間を短くする活かし方

  売上高を下げずに時間を短縮する場合は、
ほとんどのお店がクローズタイムにしている

「アイドルタイム」を営業時間に変える

ことです。

そして、
アイドルタイムを営業する分、閉店時間を1時間でも2時間でも短くする!
ことです。



(時間短縮のメリット)
●人手の確保が難しい夜間・深夜の営業を減らすことができる
●外食人口の減少やデリバリーの普及で、「夜間の外食客」の
 減少がますます顕著になる。
 (*外食に出かける交通費、準備の手間、天候の不具合などを
  考慮すると、デリバリーの上乗せコストの方がはるかに安い)

アイドルタイム(客数の少ない時間帯:多くのお店は閉店時間)の活かし方

●立地特性を生かした「売上の立て方」を遊び感覚で考えてみる。
 <繁華街立地>アイドルタイムの14:00~17:00の間に店頭をどんな
         ”客層”が歩いているか、通行しているかで、
         買っていただける商品を決める。(店頭売り)
   食品関係・・・夜弁当、惣菜類、家飲みオードブル、おにぎり
          季節の混ぜご飯、野菜販売、フルーツ販売、干物販売
          焼鳥など
   非食品関係・・花、古本、雑貨、プラモデル、アイドルグッズなど 

 <郊外立地>  ランチ終了時間から閉店1時間前までの時間を活かす
         自店での予約分のデリバリー・テイクアウトの実施
         新たなデリバリー商品の開発<肉商品><魚商品>
 (*デリバリーコストが5~10%とした場合には売価3000円以上を開発)

 <過疎商店街立地> 1人店舗(ミニショップ)を出店して短時間営業で
          できれば毎日営業する。
        (毎日開業していることがサービス→1.5人態勢に変える)

 <店頭2坪屋台店の出店> ケースバイケースで検討できると思います。
         ●本業に関連した商品を加工・アレンジした商品
         ●店頭客層、周辺客層(100m以内)に合う商品
         ●仕入メリットと買う人のお得メリットが両立する商品

         *この方法は店内を使わずに、1名がいれば売上を
          立てられることです。

■営業時間を長くする活かし方

  これは、ひとえに「スキマのチャンス」を狙って売上増営業をする
ことです。
無駄や余分な競争を避けることで売上力を増す方法です。

●周辺の同業店の定休日に営業する

●周辺の同業店がクローズした後の時間まで営業して、
 他店の2回転目のお客様を自店に取り込む。
(閉店時間の2時間前までしか入店しない為)

●21:00又は、22:00以降の食事から飲酒に切り替わる時間帯で、
 売れる見込みのあるおつまみ商品・〆のごはん・ラーメンの商品開発
 をする。

●客層が変わる時間帯以降は、「深夜メニュー」に切り替えて、
 メニュー数の減少、スタッフ数の減少を行う。

コロナ禍の防止で酒類の販売の自粛が言われていますが、
 ノンアルコールビール・ワイン・ホッピーを提供して代用したい
 という考えです。

*そのうち、ノンアルハイボールも実現すると思います!

アイドルタイムの売上アップは、
”フリータイム営業時間の活用”  と考えましょう!

  本来は何もしなければ、今まで通り売上ゼロタイムです。
しかし、店頭のスペースがあったり、駐車場のスペースがあったり
したら、ちょっと遊び半分で社会のお役に立つことで、
自分のできることをしてみるのもいいかと思います。

また、
自分一人でできない場合は、
売れる商品を持っている人とコラボして、「商品+場所の提供」で
収益化してください。


スーパーの店頭の焼鳥屋さんなどは、売上高の15%を賃料として
納めています。 

(*遊び感覚で発想する方が、既成概念にとらわれない、
  今までにないアイデアが生まれると思います)

(了)

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オードリー7|🥕フードビジネスクリエイター
飲食コンサルタント業30年の経験を通じてお知らせしたいこと、感じたこと、知っていること、専門的なことを投稿しています。 ご覧になった方のヒントになったり、少しでも元気を感じて今日一日幸せに過ごせたらいいなと思います!よろしければサポート・サークル参加よろしくお願いします