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企業への道:ワンオペ対応<焼鳥店>業種解説

*こちらは2024年1月15日の記事を追加修正したものです。
必要最小限度しかお金をかけず
、しかもワンオペで経営で生活費を稼ぎだし、黒字経営ができる飲食店候補の一つに焼鳥店という業種があります。

飲食店の開業をめざす方にとって、リスクは犯したくない、できるだけお金は使いたくない。しかし成功しなければいけないというあなたに、開業業種を決定するお役に立てればと思います。 


🐔1:焼鳥店は2つの業種がある

 ヤキトリ店という業種は、飲食店タイプと、テイクアウト店がある。

🍓焼鳥店はどんな業種か

どんな食材を串にさして焼くかで2種類に分かれる。
①焼鳥店  鶏肉中心に焼鳥を売る
鶏肉中心の焼鳥店
鶏肉部位の串・豚バラ串・野菜串・海鮮串の一部・アレンジ串など

②やきとり店(串焼店) メインが焼鳥以外のやきとり(串焼き)を売る
こちらの業態は、やきとりとひらがな表記か串焼きと表示している場合が多い。

豚肉中心のやきとり店(串焼店)
豚肉部位の串・鶏肉串の一部・野菜串・アレンジ串など

牛肉中心のやきとり店(串焼き店)
牛肉部位・鶏豚串の一部・野菜串・アレンジ串など
  
猪鹿(ジビエ)中心のやきとり店(串焼き店)
猪肉・鹿肉・その他ジビエ肉の一部・野菜串・アレンジ串など

海鮮中心のやきとり店(串焼き店)
各種海鮮串・鶏豚串の一部・野菜串・アレンジ串など
 
メインの食材の選び方、ボリューム、価格、たれやトッピングの差で多くの差別化ができる業種です。

<加熱の仕方で分類>
串を焼く加熱の仕方によってさらに分かれます。
炭火焼・・・・・木炭、オガ炭、備長炭など(炭の香り、遠赤外線)
ヒゴグリラー・・電気ヒーターで焼く(乾いた火、遠赤外線)
ガス式焼鳥器・・ガスの火で焼く(簡単便利、湿った火)
*ガスバーナーの上に耐熱ガラスやステンのカバーがある。

<派生業態>
●油で揚げる・・・・串揚げ店
●煮る・・・・・・・煮串店(*福岡市に有名店がある)
●鉄板で焼く・・・・鉄板焼鳥店 

<品質で分類>
焼鳥店という庶民的な業種が、食材で専門店化、高級化業態になります。
銘柄鶏の焼鳥店
銘柄豚のやきとり店
銘柄牛のやきとり店
北海道産海鮮串焼
国産本マグロ部位串焼店 
 

🍓焼鳥店(持帰り店業種)はどんな業種か

焼鳥店もテイクアウト店も、どちらも開業はワンオペで経営できます。
 
<飲食店との違い>
店舗が小さくてよい
客席、玄関、レジカウンターなどの店内設備が不要になる。

立地の選択肢が多い
店頭を歩く人がいなくても駐車余地があればよい。

営業時間が飲食店と競合しない
飲食店は11:30~13:30、18:00~20:30がピーク。テイクアウト店は11:00~13:30、16:00~18:00がピーク。特定立地以外はテイクアウト店の夕方以降の営業は非効率。

客単価が違う
飲食店は客席の提供と接遇サービスがありお酒も出すので客単価が高い。テイクアウト店は窓口販売のため客単価が低くなる。

予約内容が違う
飲食店は客席確保の予約が中心。テイクアウト店は大量注文などの料理の予約が中心。テイクアウト店の方が日商の予測がしやすい。
 

🐔2:焼鳥店の展開バリエーション
  ~競合を避ける対策をとる


焼鳥店は、居酒屋と並んで昭和30年代後半から栄えてきた業種です。スタンダードな焼鳥店の業態ほど、食材の鮮度やこだわりの差、秘伝のたれ、加熱手段=火の種類で、お互いに差別化を行っています。

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