たべものコンサル日記R25:コンサル的助言者が知っておきたい心構え!とは?
前もってお伝えしておきますが、
社会に出て50年、その中の最近30年間で学んだことを、
お伝えしたいこととして投稿します。
私も人並みな人間であり、自分自身すら満足にわかっていないところから
仕事を通じて学んだことをお伝えしたいと思います。
●契約先を親族と同じと思うこと
そんな馬鹿な・・と思いたいはずですが、良いこともたまには厳しい
ことも言わなければいけないのが、助言者の立場の人です。
「相手の役に立つ」ということは、
●くじけた時は、一緒に頑張りましょう!と連帯して声をかけ、
●調子に乗りすぎている時は、少し手綱を引き絞って諫める役目と覚悟し
●相手の方の考え方の足りない点を補完する副官を心底演じる
常に接する時は、
3等内親族の心構えと、
第3者的な冷静さと、
タイムリーな臨機応変さ
が要求されます。
相手の方が、自分のの為に言ってくれている!と自覚されて、
怒らずに感じて、言葉を聞き入れていただくには、
日頃からの親身な「身内感覚」が大切になります。
2、経営者の方に欠点があっても自分と同じと
優しく受け止める
契約がちゃんとある状態では、相手の経営者の方がいかに欠点が
多くあるとしても、
貴重な金銭をきちんと支払っていただいている限りは立派な契約先です。
本気で批判したり、周りに吹聴したりは慎むべきことです。
ですがたまには、
私は、ビリヤードの原則(私論)を使って、
相手の方をけしかけるために、
その人の周りの人に批判的に聞こえる言葉をやんわり言って、
間接的に経営者の方の耳に入るようにする
こともあります。
そしてそのあと経営者の方の反応を見て、してほしい対策を提案します。
(*信頼関係という強固なパイプがないとかなりリスキーなことです)
人間の素地は、過去からあるような仕事らしい仕事をしたくなく、
楽して毎日を暮らしたい、
働く感じの働きをせずに収入を得たい、努力はできるだけしたくない
という気持ちは大なり小なり基本的にはみんな持っています。
でも立場上や、時としてそれがかなわない時は、全力で必死で
がんばれるならいいのですが、
来る日も来る日も同じ怠惰な感じでは、自分自身すらついてきません。
3、経営者の方は負い目があると、自分からは契約を
やめない考え方をされます!
1年以上契約関係を続けると、経営者の方から見てコンサル的立場の
人間が身近にいると、
●お金を払いさえすれば、きちんとミッションをこなしてくれる
●基本的に裏切ることは100%しない立場の人間
●守秘義務を基本的に守る
●部下と違って、経営者と同じ目線で会話ができる相手である
ことを多く経験されると、助言者のコンサルタントを簡単には
手放せなくなるようになります。
しかし、コンサルの方は、
3年まではどんどん前向き、5年たつと少しマンネリがお互いに入りだし、
7年~10年たつと、お互いに当たり前になって、
経営者の方もコンサルの方も、フレッシュな新鮮さが乏しくなります。
(*変な言い方ですが男女のお付き合いに近い?)
税理士さんとの違いは、税理士さんより50%増し、100%増しの報酬を
頂くのは、私たちの仕事は明日の保証がない短期契約型で業務集中型であることが大きな違いになります。
4、契約件数が多くなればなる見えなくなる <1対複数>の関係です!
一例ですが、私の知っている内科の先生は、1日に100人以上の患者さんを相手に毎日パソコンのモニター画面を見ながら、数値への助言をして
くれます。
顔と名前が一致しません。
何年通っても、基準はデータであり、データと顔はリンクできていない
感じです。個人的な会話の印象はわかっていない様子です。
私は、自分が自分らしい見識と判断能力での最大のクライアント数は
どれくらいかを考えたことがあります。
ちょうどバブルの頃ですが、1日4時間くらいしか寝ずに40日間に
100席以上の飲食店の開業を同時進行で3店舗行っていたことがあります。
あちらの店舗とこちらの店舗の認知情報が混乱しまくりでした。
決して良いしごとぶりではありませんでした。
自分の生活時間と能力・体力に応じた引受件数の上限を把握することも
大切なコンサルの能力の一つと思います。
私の場合は、「40代で最大15契約=月間売上100万円」でした。
5,コンサルは吟味される
今一番良いことを経営者の方に進言しても、
経営者の方への「よいしょ」の言葉だったり、
一過性の「思い付き」の言葉では、コンサル的助言者の本質を問われます。
今ベストの方向で、しかも事業の未来像に食い違いなく延長線上にある、
的確な助言がコンサルタント自身に求められます。
これは、小さなグイチの失敗を積み重ねながら、
助言者であるコンサルタント自身が努力して
スキルアップを重ねて強くなるしかありません。
私は50歳前後の年齢から以降は、
「今年1年の仕事の結果が、来年の仕事の多い少ないにつながる」
という考え方で、毎年創意工夫を重ねてきました。
助言する人にとっては、
「評判」と「実力レベル」がとても大切なものになります。
*創業6か月でもコンサルはコンサルです。
50年やってもコンサルはコンサルです。
人間性も違えば、能力も、経験度も、思慮のあり方も
個々に違うことになります。
コンサルタントを選ぶ場合は、
「面談」、
「検証」(実績の裏付け)、
「信頼感が持てるかどうかを予測」
が必要となると思います。
6、「お金」を最終目標にしない考え方が自らを
大物助言者に育てると思います!
3流と2流の助言者は最終目的がお金で良いと思います。
でも、1流の助言者を目指したい人は、「目標としてのビジョン」を
スローガンにして契約をすべきですし、唱えるべきと思います。
私は、従業員を多く抱えて(ほんの数人でしたが)、取りたくもない
経営す後の契約をして解約までに随分嫌な思いをしたことがありますが、
お金欲しさだけになると、良い仕事をしようとも思わなくなりますし、
お金の多い方にしっぽをふる3流になってしまいます。
助言者自らがちゃんとビジョンを持つことで、
同じようにビジョンを持つ経営者の方とご縁ができると思います。
また、周りの人の賛同と協力も多いと思います。
7、自分自身が健康であること
いうまでもありませんが、健康なくしては良い仕事はできません。
打合せの合間の雑談では、健康管理の話をよくすることがあります。
相互に勉強になることが多いと思っています。
私は、経営コンサル業を初めて、不摂生の生活で糖尿病患者になりましたが、
逆に規則正しい生活とバランスの取れた食事をとるようになったと
持病に感謝しています。
自営業のコンサルタントの仕事には定年というゴールはありません。
この仕事を続けたい、お役に立つことが喜びです
と考える間は、
すべて、いつまでも「現役」助言者であり続けます。
共に頑張りましょう!
(了)