食べ塾:未練はあっても、飲み食べ宴会を捨てて「個人・家庭」にシフトチェンジして売上作りを始めよう!
コロナ発生から1年余り、夜売上中心のお店では、売上に占める予約宴会売上高(約50%)がぶっ飛んだ状況が続いています。
居酒屋や居酒屋類似業態における「宴会需要渇望」の声は根強くありますが、コロナ禍で変わりつつあるのは、
「昭和・平成と50年~80年続いた宴会」が質的転換をする、衰退する!!
ということを徐々に感じ始めてきています。
■昭和の宴会は戻ってこない・・のです!
●会社・職域主導宴会は、半数以上に人気もなくますます廃れてゆきます。
●消費税が初めて実施された30年余り前も、
「食事コース+飲み放題+消費税込で5000円」でした。
当時の店長さんは『込み込みだから儲からないねー!」と言って
いました。
今はこの価格を上回っているのではなく、下回っているのです。
全くひどい現実です。
売上確保目的で、お店によっては税込3000円とか3500円があります。
料理内容もドリンク内容も、利益確保のためには最悪の品質での提供です。
この商品力のないやり方自体が、支持力を失って今後廃れると思います。
よい意味で、
ランチを除く外食は、「ぜいたくな食事行為」として取り扱われる
と考えています。
●年齢も、嗜好も、食べる量も、食べるペースも違う人たちが、
数十人も集まって会食することの必要性よりも、不必要性の方が
高まってきていると思います。
(*女性側からの、同じ鍋を食べることの嫌悪感もよく聞かれます)
■集団飲食「飲み食べ放題専門店」はもう変化しない
と生き残れないと思います!!
昭和の時代から続いた集団飲食のあり方は今後はすごく変わると
理解しています。
●アルコールを飲まない
●職域飲食はデメリットだらけ
●意外と高い飲み食べ放題コース価格
●宴会需要は年々減少している
●物価が上がる分、食材も飲料もローコストなものばかり食べ飲み
させられている
などを判断した結果です。
■「個人」主体の飲食売上げ100%の仕組みに
切り替えましょう!
(お客様のあり方)
●1人客、2人客、3人客・・・・たまに多くても4~5人客
要するに「1組1卓客」が主体に変わると思っています。
●通常は3000円、今日は特別5000円のように、日頃の予算額と
ご褒美予算額の使い分けがもっと増えると思います。
より一層堅実な外食費の使い方に変わるとみています。
●高い安い、満足するしないなどが、商品力と接遇サービス力を計算した
支払い価格評価をされるように変わると思っています。
(変えるべきところ)
●宴会場が100%不要になります。
宴会兼用のテーブル席は、宴会席型(通路に平行のテーブル)から
一般飲食型(通路に直角のテーブル)が常時態勢になります。
●店内のテーブル席は「2人席が半数」を占めるテーブルの構成に
変わるとみています。
●クレームの起きにくい店内の仕組み、スタッフの教育などが
必要になります。
しかし、この目に見えないところの時間とお金の投資が、
総合評価価値の向上により、
客数増につながり、客単価増につながり、売上増に実ると思っています。
■来店客を待つだけでなく、
「家庭」(1人~数人)発信の多くのニーズを吸収する飲食業態にお店が自らが変化すべき時が来ました!
(家庭から出てくる食事ニーズ)
●朝食
モーニングセットの販売、朝サラダ用ドレッシングの開発と販売
パンに塗るオリジナルジャムの開発、朝用デザートの開発など。
●昼食
弁当・丼ぶり・サンドイッチ・麺セット・おにぎり・お寿司など
(テイクアウト、デリバリー)
●夕食
弁当・ファミリーオードブル・焼鳥セット(焼き上げ、生串~家庭焼き)
鍋セット・焼肉セット・手巻き寿しセット、お好み焼きセットなど
●外食ランチ
女性層のおしゃべりタイムをフォローするためには、アイドルタイムを
なくすか、最小限度の1時間にするかです。
女性は1500円以下、男性は850円以下が相場です。
工場などの弁当は、毎日注文するので、450円税込が上限位です。
●外食ディナー(酒利用する)
女性の場合は、グルメ志向・おしゃべり志向・有名店体験志向が多い。
男性の場合は、仕事上のコミュニケーションの必要もあり、頻度が高く
1回の利用金額が安い傾向です。
●テイクアウト
お客さま目線では、お店の条件が、
・話題になっているブランド店かどうか?
・駐車場代がかかるお店かどうか?
・自宅から車で10分~15分以内なるかどうか?
・テイクアウトしたいときに営業しているかどうか?
・価格に見合った美味しさとボリュームがあるかどうか?
・オーダーまでのプロセスがていねいでわかりやすいかどうか?
・商品選択肢のアイテム数が適正数かどうか?
等がチェックポイントとなり、自店が有利かどうか判断できます。
●デリバリー
・料理画像がきれい
・料理画像でボリューム感や食材の種類が確認できる
・料理画像で美味しさが伝わる
・ネーミングがわかりやすくイメージしやすい
・価格がデリバリー経費を入れても「違和感」がない
*2度目以降には、リピート客としてのプレミアムがあれば
なお良いと思います。
このままじゃなく、これからもっと売上を上げるには
「こうしよう!」が出てきて、
勝利=お店の黒字化のヒントになればよいと思います。
(了)