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コンサル養成塾:在職中から準備すべきこと

近い将来、専門コンサルタントとして起業したいと考える人は多い。基本的に、契約先に出かけて仕事をするタイプのコンサルは、寝泊りと事務所を兼ねたワンルーム一部屋からでも起業できる。

起業時そのものにはお金がかからない分、起業準備には時間をかけて万全の対策を在職中にしておきたい。

起業する時期を決める

●自分の年齢が○○歳になる年に起業する
●あと〇〇年経ったら起業する

起業する時期を決めると、今の時点から○年○カ月は準備期間がとれるとわかる。この期間に何をするか、ロードマップを作製するとわかりやすい。

専門職の資格は一つ以上あればいい

起業後の仕事のオファーは資格だけでは生まれない。資格の名称は単に登録先の商工会議所や企業に選ばれる際の指標に過ぎない。

したがって、起業のためには最低一つの資格があれば良いと思う。私のように資格がなくても年数を重ねれば通用する場合もある。

資格よりも重要視されるのは確かな仕事ができるかどうかの証明です。
起業前・起業後5年間、2つのロードマップを自分で作成するしかない。
(第三者はあなたのすべての思いを知らないから作りようがない)

成功するためになすべきこと
●専門家としての支援実績(支援企業や店舗、関わった支援事業名など)
同じ内容で件数を多く。違う内容で件数を多く。

●専門家としての営業年数(5年以内、10年以内、20年、30年・・)
最低でも10年以上のキャリアがないと20年、30年は続かない。

●専門家として仕事に役立つ人脈網を持つ(企業、金融機関、行政など)
契約先の要請で「調べてみます」と、「この企業があります」では違う。

●行政の各支援機関における知名度
これも仕事を選り好みせずに受ける。幅広い人脈形成のためにやるべき仕事と考えること。

金融機関の融資先支援に関わる
あらゆる専門家登録と専門家派遣により、キャリアアップできる。中でも金融機関さんとのお付き合いは、新規開業などの融資の際に役に立つ。

私の経験では、無資格(飲食コンサルは国家試験なし)の私でも、起業後7年目くらいから20年間以上、成功した仕事の実績が翌年の仕事を生んだ。

どんな仕事の専門職になるか(浅く広い職域)

実際に起業するまでは、専門職の名称は資格のリスト(国家資格、民間資格)以外には思い浮かばないだろう。

どんな目的でこの仕事を、ライフワークとして一生行いたいのか、本当に自己追及して抉り出してほしい。そうでないと、すぐに挫けて失敗となり、どこかでまたサラリーマンに戻るしかなくなる。

そうしないためには、「命をとられない限りこの仕事は辞めません」という覚悟がないと、未知の海には漕ぎだせない。

その専門職の中のどの分野を得意分野とするか(深く狭い職域)

広く浅く、たとえば飲食コンサル(客先は飲食店)に近いフードコーディネーター(客先は食品加工企業)になるとした場合、

もう一歩深く狭い領域を自分のものにできたほうが、差別化できるとともにクローズアップされやすい

どれか一つ他のコンサル群の人達より抜きんでているものがあれば、それが知名度アップになり、重宝されることになる。コンサルの世界でも、飲食店と同じく自らを差別化しないと認めてもらえにくい。

寝ても覚めても、この仕事はトコトンやり抜きたいというものを最低一つは手にしたい。

私の場合は「飲食店のメニューづくりと価格設定」が得意分野です。売上を上げ、利益率を上げ、固定客を増やすメニューづくりが自画自賛で得意。

そのコツは、すべて店側目線と客側目線の両方のおもいを錯綜させながらメニューを練り上げること。お客側の心理に十分配慮しながら、店側に有利なしくみを張り巡らすことです。

在職中の仕事は専門職のキャリアになる仕事か

私の場合は、業務用食器の販売担当者から、いきなり飲食コンサルになったため、独学で学ぶしかなかった。専門書とわずかなお金で引き受ける飲食店のデータづくり、メニューづくりの仕事を通して知識と経験を得た。

いま在職している仕事が、起業する仕事のキャリアアップになればこの上ないことです。それがない場合は、私のように、専門書や実務体験を通して学ぶしかありません。

起業後5年間の赤字時代を食いつなぐ方法を検討する

起業後のおよそ5年間前後は、生活費と経費、営業費用を加えた金額を賄うだけの収入が手に入りません。私の場合でも、初年度のコンサル売上高は300万円、他の物品売上高などが1,200万円。これが7年後には、コンサル売上100%の1,500万円にはなるのです。

しかしそこに行き着く前に、起業時に確保した資金(運転資金)が枯渇すると、起業を断念する人がほとんどです。私の場合は違いました。

自転車操業でお金を回しながら6年余り、借金生活をしました。日本政策金融公庫さんは、何と起業半年後に100万円借りました。

年間契約料を一括で支払った酒屋の経営者に感謝しながら、その売上もぶち込みました。すべてが、なりふり構わず生き残るためでした。

生き残る手段
貯蓄する
在職中にできるだけ多く資金を貯める(200~500万円)

副業で経験を積む
本業に関わる以外の時間を、キャリアに加えられる副業を選び長期で働く。お金の一部は貯蓄に回せる。一業種より2業種以上を体験することが、複合的に強くなれる。

データ分析をする
現状の傾向を知る。業種や業態により微妙に比率が変わることも数字上で体験できる。自分がつかんだノウハウは終生仕事に活かせる。

繁盛店のメニューしくみ、繁盛のしくみを徹底的に研究する
いま繁盛している業種でも、5年先には行き詰まっている場合があります。反対に、基本のQSCAを守れば、可能な限り永続できると思えることろもあります。起業前に、コンサルとしての力を備えることは十分可能です。
(やる気さえあれば)

在職中はキャリアの蓄積をする

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