無能大学生でも「脱東京」と「ビジネスモデルの理解」で優良企業に内定できる
こんにちは!
最近はZ世代を中心に転職が盛んになり、改めて自分が就活生の時にどんな軸で会社選びをしていたのか振り返りたいと思い、この記事を書きました。
僕は現在、社会人3年目でグローバル企業の営業をしています。
営業といっても受注した案件のExecutionが主な業務なので、基本的に出張は無く、社内外の調整や雑用などプロマネに近い役割です。
社会人として働くなかで、つくづく自分はマルチタスクが苦手で、ケアレスミスは多く、人とのコミュニケーションも上手くできず、自分に自信を持てない日々を過ごしています。
学生時代は何度もバイトをクビになり、将来に絶望していました。
そんな僕でもなんとか社会人3年目を新卒で入った会社で迎えることができました。
その理由は恵まれた給料や福利厚生、穏やかな職場環境、地方の穏やかな生活環境があったからだと思います。
今回の記事では僕と同じように自分の能力に自信はないけど、優良ホワイト企業に就職したいと思う学生向けに「会社選びの軸」を共有したいと思います。
就活を始めた当時の僕のスペック
僕が就職活動を始めたのは大学3年生の夏。
インターンに参加したり、セミナーに参加したり、積極的に情報を取りに行っていました。
実際のところ、気になった企業に関しては3年生の4月頃からマイページ登録をしていたので、頻繁に自分のもとには様々な企業から案内のメールが届いていました。
しかし、僕には友達と言えるような人が少なく、その人たちも自信を持って友達とは言えませんでした。
また、アルバイトを何度もクビになり、社会人になることが不安で不安でしかたありませんでした。
実際に社会人になってからも色々な場面でつまづいてきました。
つまり、僕は「無能」な人間です。
就職活動を始めた当時の僕のスペック
・MARCHレベルの大学
・TOEIC 655点
・中国語 HSK5級 (ガクチカはこれをメインに話しました。)
・モンゴルで海外インターンを3週間
・飛び込み営業の長期インターンを4カ月
・自動車運転免許は持っていなかった
・リーダー経験無し
・サークル無所属(自他共に認める陰キャラでした)
・特に大きな成果や実績は無し(バイトは何回もクビになりました(笑)) 以上です!
この程度のスペックでも海外営業職の内定を新卒でもらうことができたのです!
ちなみにTOEIC800点近く取得したり、免許を取ったり、長期インターンを積極的に頑張り出したのは就職活動が終わった大学四年生以降のことです。
(これを一年早くやれば良かったんだよ!笑)
しかし、三年生の早い段階で就職活動を開始し、マイページ登録、Googleカレンダーの活用、志望企業の選定を積極的に行い、22社中3社から内定をもらうことができました。
次に、僕が就職活動で取った戦略について紹介します。
グローバルニッチトップ企業に就活生は注目すべき
グローバルニッチトップ (英: Global Niche Top、英略: GNT) はニッチ分野における世界市場でのトップ企業を指す経済用語を指します。
ドイツのハーマン・サイモンによって提唱された概念を元に経済産業省が考案した。経産省はグローバルニッチトップ企業100選なども選定公開しています。
ハーマン・サイモンが指すグローバルニッチトップの定義については
「世界市場において業種上位3位以内、またはその企業が位置している大陸のトップであり、収益は50億ドル以下、一般にはほとんど無名な企業を指す。」となっています。
これらの論考には「比較的小さな国であるドイツが、なぜこれほど強い輸出力を保っているのだろうか。答えは、世界市場で活躍中の「隠れたチャンピオン」、すなわち無名の中小企業にある。」[1]としており、その企業は「集中と深化」「極めて野心的な目標」「顧客関係を委託せずに、直接、顧客に販売」「従業員1人あたりの特許保有件数は、特許に力を入れる大手企業の5倍」「顧客との近い距離と競争優位性」「忠誠心と非常に有能な従業員」「離職率の低さ」「強いリーダーシップ」[1]なども指摘している。
これらの論考が経産省傘下の独立行政法人経済産業研究所に記載されたのが2012年である。この後の2014年3月17日(2013年度)には経産省においてグローバルニッチトップという概念が発表された。また、「グローバルニッチトップ企業100選」(数字全角は原文のママ)が選ばれた[2]。この際のグローバルニッチトップの定義は以下の通りです。
大企業:世界市場の規模が100~1000億円程度であって、製品・サービスの20%以上の世界シェアを保有
中堅企業・中小企業:製品・サービスの10%以上の世界シェアを保有
日本はドイツを同じように世界有数の工業国であり、日本全国にいくつものグローバルニッチトップ企業が存在します。
実際に僕が面接で受けた企業としては、まだグローバルニッチトップに経済産業省からは認定を受けているもの、受けていないけど大きな市場シェア、ポテンシャルを持つ企業ばかりです。
例えば福島県に本社があるタンガロイは経常利益40%、賞与は6カ月、一部上場企業並みに手厚い福利厚生など、非常にホワイトな企業です。
また広島県にあるとある大手子会社はは家賃補助が月4万円も貰える上に、仕事で英語力を活かせる環境でもあります。
などなど、広島県から福島県まで全国幅広く受けました。
交通費や宿泊費は全て会社支給でした!
また、応募者数が多くないので面接二回で内定の会社が多かったです。
重要な「会社選びの軸」
具体的に僕が選考を受けた企業の特徴として以下が挙げられます
絶対にBtoBの企業(to Cは基本的に激務薄給で職場環境も悪い)
バリューチェーンの上流に位置する企業を選ぶ
本社は首都圏以外の地域にある(これだけで選考倍率はかなり下がる)
試用期間が3か月以下、かつ試用期間より研修期間の方が長い
(クビになるリスクを減らすため)基本給に固定残業代が含まれていない
社員の平均年収が30歳時点で500万円以上、少なくとも全社平均で600万円以上の会社。
家賃補助がある(一人暮らしをしたかったから)
年間休日120日以上
資本金3億円以上、社員数300人以上(会社法で大企業に定義される基準)
非上場企業(会社調べの難易度は上がるが、選考倍率が低い傾向)
上記にあげた10個の項目は無能が優良企業の内定を勝ち取る上で重要な項目です。
その中でも特に1~6は重要です。
とにかく無能は見栄はってアップサイドを目指すのではなく、「心身ともに健康に生きていくこと」を重視した会社選びをしてください。
つまり、BtoBの大企業で、かつ長い目線で人材を大切にし、平均以上の年収が貰える会社です。
そしてバリューチェーンの上流に位置し、大きな労力をかけなくても儲かるビジネスモデルを持つ会社は職場環境も穏やかな傾向にあります。
また、福利厚生に関しては正直、家賃補助があるかどうかだけを確認すればいいです。
あなたがもし東京へのこだわりが無いのであれば、ぜひ日本全国へ視野を広げてください!
選考倍率は低く、しかも超ホワイト、プロダクトにも誇りを持てる優良企業がたくさんあります!
広い視野を持ちましょう!
あなた自身も「グローバルニッチトップ戦略」を取りましょう!!!
有名で無いからこそ選考対策がものを言う
先ほどご紹介した企業の中には非上場、中小企業、ワンキャリアのような就活サイトでは取るに足らない存在として見過ごされている企業がたくさんあります。
しかし、その企業の人気というのはあくまでも就活生視点です。
キラキラした東京がいい、やっぱり有名企業に行って友達や後輩に自慢したい、といった需要に支えられているからワンキャリア、外資就活、ミキワメ(旧レクミー)、Goodfindのような就活サイトは超有名企業ばかり取り上げるのではないでしょうか?
社会人の視点で見たら、就活生に知られていないだけでその業界ではトップクラスの地位を誇っている企業がたくさんあるのです!
グローバルニッチトップ企業の中でも地方に本社がある企業、非上場の企業、ワンキャリアで口コミが一つもない企業ほど選考対策は重要です。
いやむしろ、その会社を徹底的に調べることが熱意となり、選考でも評価につながります。
具体的に調べる点は
・帝国データバンク(非上場企業が多く、四季報よりも有効な場合がある)
・利益率とビジネスモデルの関連性
・一人当たりの売上高(総売上高 / 社員数)
・特徴、社員すらも知らないような情報
・その企業が取材されているニュース記事(Googleの「ニュース」欄)
・OpenWorkの口コミ
・企業の公式ホームページ
・業界特有の課題、ルール、慣習 などです。
実際に僕が受けたあるプラント系の技術商社では会社の高い利益率とその理由、時価総額世界トップクラスの企業から認証を受けたというニュースについて面接で話したところ、面接官の部長3人はみんな感嘆していました。
つまり、徹底した企業研究がグローバルニッチトップ企業の選考を受ける上で重要な面接対策となるのです。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
僕のように無能な人間でも、若い人が少ないこのご時世、ちゃんと会社選びと対策をすれば少なくとも何不自由ない生活ができるようになります。
そして余計な見栄やプライドは捨てて、いかに「心身ともに安定して過ごせるか」を意識してください。
アップサイドを目指すよりもダウンサイドのリスクを減らしてください。
なんだか意識の低い就活記事になってしまいましたが、心と体の健康がなにより大事なことですので、それは心に留めておいてください。