麻生田町大橋遺跡 土偶A 109:晴れの石巻山
豊橋市の嵩山(すせ)の巨石を撮影し終えたのは午前中の7時前でした。この日の目的は終えたものの、雨が降り出す予報の正午までは5時間以上あった。1時間半も掛けて豊橋市までやって来たので、先週、雨の降る中、登頂した石巻山に登られそうなら、再度石巻山に登ることを思いつきました。前回は雨で頂上からの眺望がほとんど無かったことと、雨の中で登ったためか、見落としたものが多かったので、それを撮影したかったのです。
●石巻山登山道の苔の状況
石巻山頂下に位置する石巻神社上社社頭に向かう石巻山登り口(上記地図内)に向かい、石巻山頂に向かう県道379号線の苔の状態をチェックした。
前回石巻山に登った時には登りの路面には苔の生えている場所が複数ヶ所存在したものの、なんとか登ることができ、雨の中、降った時にはなぜか苔は見当たらなくなっていた。
今回は早朝までは雨が降っていた状況だったのだが、なんと苔の量が前回やって来た時の3倍ほどに増えていた。
しかも、石巻山に登る予定ではなかったため、車重の重い方の愛車でやって来ており、前回より登るには不利な条件だったのだが、前回登ったことで状況が読めていたことと、ほかに5時間の使い道を思いつかなかったので、登頂を強行することにした。
苔の薄い部分を選択して走り、無事に前回愛車を駐めた、石巻神社上社社頭脇の舗装された路肩に愛車を入れようとして思いとどまった。
その舗装部分に生えていた苔が前回より、広く厚く変化しており、苔の上に乗ってしまうと、スリップする可能性があったので、その路肩を避けて、石巻神社上社社頭の反対側である上側にある路肩に駐めた。
前回同様、石巻神社上社社参道途中にある登山口から頂上に向かった。
再び、蛇穴に通りかかった。
前回は雨の中頂上に急いでいたので、撮影しただけで、蛇穴の中を覗く余裕は無かった。
今回は蛇穴の中に入ってみようと考えていた。
前回、洞高1.5mくらいと思ったのだが、洞穴前に立ってみると、実際には1.2mくらいしかなく、しかも入り口から1mもしない奥に右壁から石が突き出しており、洞窟に入るには地面を腹ばいになって、突き出した石の下に頭を突っ込むしかない状況であることが判った。
奥を覗いたところ、暗くて見通せず、見学するほど奥行きがあるようにも見えなかった。
蛇穴の中に入るのはあきらめて先を急ぐと、前回、暗くて撮影しなかった、ダリの絵画作品の中に出て来そうなチーズのような石灰石を撮影した。
先を急ぐと、前回も撮影した小天狗・大天狗板碑の建てられた石灰石奇岩の前に出た。
今回は明るいので、板碑に刻まれた文字を確認することができた。
前の記事にはネット情報に紹介されていた情報通り、「小天狗・大天狗板碑」と書いたのだが、現場で観てみると板碑に刻まれた文字は「少天狗」「大天狗」であることが判明した。
前回、石巻山頂手前で上に登る登山道は一旦、尾根から尾根下に降りる場所があったが、今回は明るいことから、尾根下に降りる場所から尾根の上方の森の中に巨岩が立ち上がっているのに気づいたので、尾根を下りず、その巨石を観に向かった。
巨石の麓から見上げたのが下記の写真だ。
この巨石の麓に沿って時計回りに回ると、上記写真の巨石の向こう側にも同じくらいの高さの巨石が立ち上がっていた。
その二つの巨石の間を登って行くと、その先は断崖絶壁になっていた。
その二つの巨石の間から、上記写真の頂上を見上げて撮影したのが下記写真で、立方体のブロックを積み上げたように見える巨石だった。
上記写真の左手が断崖絶壁だ。
先に進むことができないので登山道に戻り、登山道を辿って、頂上下の登り口であるスチールの階段の下に到達。
結局、前回見落とした奥の院と呼ばれている施設には、今回も遭遇しなかった。
別のルートに存在するものなのだろうか。
登山道を登り頂上に出ると、目の前が開けた。
石巻山頂上の南の麓にある三ツ口池が見下ろせた。
前回は雨で、まったく見えなかった光景だ。
下記写真は三ツ口池より西方向で、奥に広がっている市街地は豊橋市だ。
写真手前には石を積み重ねたような尾根が見えるが、この右手奥にさっき登山道から外れた場所にあった巨石が位置しているようだ。
上記写真の豊橋市市街地部分を撮影したのが下記写真。
市街地右奥に三河湾が望める。
下記写真は石巻山西側の豊橋市とその右方向に豊川市、市街地の向こう側は三河湾。
(この項続く)
◼️◼️◼️◼️
石巻山頂上には撮影機器を持った先客がいました。挨拶して、見当たらない奥の院のことを尋ねると、尾根の南側の下の登山道から分岐した道に存在することが判りました。