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御用地遺跡 土偶 73:雁峯山と石座神社の石

新城市の雁峯山(かりみねやま)に祀られた石座石(いわくらいし)から同じ新城市の大宮狐塚 石座神社の境内に祀られている石座石を観るために石座神社に向かいましたが、その前に、雁峯山で観た石座石以外のものも、少し紹介します。

●御用地遺跡 土偶

雁峯山の石座石を見つけられないまま、朽ちて倒れていた「石座石」案内標識の前を通り過ぎた直後に遭遇した最初の巨石が以下でした。

B5雁峰山巨石

やや横長のサイコロのような角が完全に丸くなった立方体で、表面の半分以上が苔で覆われています。

サイコロのような立方体の巨石前から2分も山道を登ると、無数の石が散らばっていました。

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かつて、この地域に火山活動が存在したことを知るまでは、散らばっている小さな石が、どんな状況でこのような散らばり方をしているのか想像がつかなかった。

登坂15分時点にあった三角オムスビ形の巨石。

B7雁峰山巨石

形が面白く、表面の一部に二重に剥がれ残った部分が存在する。
この周辺には同じくらいの巨石が複数集まっていた。
側の杉の幹には大きなマーキングが記入されている。

以下は登り始めて40分ころの、雁峯山の尾根が見え始めた場所から登ってきた道を振り返って撮影したもの。

B8巨石群

この少し上まで登って、登頂を断念し、下山途中で石座石を見つけ、雁峯山を中腹まで下り、石座神社に向かった。

石座神社境内の石座石は前回、観ていない本殿の裏面にあるのではと考え、前回観た西側の連棟社脇から石座神社の裏山に上がる形で、時計回りに本殿の西側に回った。
西側から見た銅板葺流造の本殿の妻側には飾り金具が一切使用されていない、珍しい流造だった。

1石座神社本殿

下記写真は本殿の斜め後方から拝殿までを眺めたものだが、銅板葺屋根、渡殿と拝殿の間の透かし塀、本殿を取り巻く大きな川原石の石垣の美しさが際立っている。

2石座神社本殿

今や、この大きさの川原石をこの数、集めるには膨大なコストがかかることだろう。

それはともかく、本殿の裏面を回って、拝殿前まで戻ったのだが、石座石に当たるものは見当たらなかった。
あきらめて帰ろうとしていたところ、地元民のトラックが境内に入ってきた。
氏子さんのようで、雁峯山の石座石を観てからここ石座神社にやって来た経緯を説明した上で、境内にあるという石座石の在処を聞いてみた。
すると、本殿の鬼門の角度の石垣内にあることを教えていただいた。

今度は反時計回りに東側の拝殿裏面脇から、本殿の東奥を望むと、石垣の北東の角(鬼門に当たる)に「境内 石座石」と墨書された素木の立て札が立ち、注連縄の巻かれた石のあるのを見つけた。
この石は二つの石がくっついた形態をしており、人為的に造形された石のようにも見えるものだ。

3岩座石

この石座石を観たことで、下記写真の謎の石と「石仏型」をしている共通点を感じた。

16磐座

再度、謎の「石仏型」石を確認に行くことにしよう。

謎の石仏型石はともかく、本殿鬼門に祀られた石座石の前には拝石が置かれ、左右に随神に当たる対になった石が設置されているように見え、石座石の周囲には扁平な美しい形の小さな河原石が敷き詰められていた。

4岩座石

5度目になる、ここ大宮狐塚から帰途に着いた。

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大宮狐塚 石座神社の北側に新東名高速道路を通すための開発工事が行われた時、320棟を超える縦穴建物跡が発見されました。この遺跡は「石座神社遺跡」と呼ばれています実を言うと最初に大宮狐塚で着目したのは石座神社遺跡の方で、石座神社の存在は石座神社遺跡の名称から、その存在に気づいたものでした。

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