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スポーツ写真を撮る人のカメラ選び(デジタル編)1

スポーツ写真を撮影している三原充史@atsushi_38raです。

前回初めての記事で、今まで使ってきたカメラについてお話ししました。

あまり長くなっても読みづらくなるので、フィルムカメラ編とデジタルカメラ編を分けて投稿することにしました。もし興味がありましたらフィルム編もご覧ください。それではデジタルカメラ編スタート!

デジタル一眼レフデビュー

大学4年もあとわずかとなった22歳の冬、一念発起してフィルムからデジタルへの移行しました。前回お話ししたのですが、EOS-1v HSを使用して約2年経ち、フィルム独特の粒子感と色味に満足しつつもインターネット上で見るデジタル一眼レフの写真に興味を持ち始めました。まだ自分の周りでもフィルム派が多い状況でしたが、あるカメラの新発売情報を見て切り替えを決意しました。

Canon EOS-1D Mark Ⅱ N 秒間8.5コマの撮影はEOS-1v HSと比較しても1.5コマしか違わない。(専用バッテリーじゃないときは逆に2.5コマ多く撮影できる)そしてAPS-Hセンサーでの撮影なので、レンズの焦点距離の1.3倍の大きさでの撮影となるということも当時の自分には大きいメリットでした。今まで300mmで撮影していたものが390mm相当の画角で撮れる。その画角の変化を素直に喜んでいました。支払った金額は記録メディアなども含めて50万円くらい。今のところ最初で最後のローンを組んでの機材購入となりました。4月から社会人となるということで清水の舞台から飛び降りる覚悟で購入したのを覚えています。頭金を入れて残債はボーナス2回払い。今まで購入してきた機材の中で初めて新品で自分の手元にきたカメラでした。

自分のカメラが自分のものじゃない気分

ローンを組んで購入したカメラを使って、残された学生生活を色々と撮影してみました。もちろん撮影しているときは楽しいし、フィルム以上にいろんなシーンを残せることが嬉しかったです。ただ一つ影を落としていたのが、ローンを組んでいる以上所有者が自分ではないということ。万が一支払いできなかったらという事が心の片隅にあったのです。ショッピングローンなんてそんなの気にしないよ!という人の方が多いでしょうけどね。なんとなく自分のカメラじゃないという意識が残ってしまい、写真を撮影・現像してプリントするという事に集中できていない事がありました。当時の写真を見返してみると撮影技術の甘さや現像技術の未熟さもさることながら写真にしっかり向き合いきれていないものが多い印象です。もし同じように感じる方がいれば、手に入れたいと思ったものは最初に払い切った方が良いです。その分集中して向き合えます。

広角レンズを購入する

さて、ローンを組んでカメラを買っておきながらモチベーションが上がらない私は、レンズを購入することで持ち上げようとしました。購入したレンズはSIGMA 28-70 F2.8 DGというレンズだったと思います。(ちょっと曖昧。。。)今まで望遠しか使った事がなかったので、なんとなく普段使いできるレンズとして購入したのですが、ここから少しづつ写真の難しさを感じるようになりました。その難しさについては後日またお話ししようと思います。

広角レンズを買い替えた

広角ズームレンズを購入した頃からポツポツと写真を撮影してほしいという連絡をいただく事が出てきました。そうです。望遠レンズを使っていても撮れるものって限られてるんです。ちょっと撮ってほしいという依頼を受けるときに必要なレンズは望遠レンズじゃなかったんです。と言っても撮りたいものがスポーツなら望遠レンズは必須だと思うけど。仕事として写真を撮ることと良い写真を撮ることの違いなんかも少しづつ経験しました(その当時お世話になって編プロの方々には感謝です。足りない写真とかきっちり教えてくれたから。。。)で、お仕事したギャラで純正レンズに買い替えようとEF24-70 F2.8 L USM に食指を伸ばしました。

遂にヨンニッパを購入

社会人2年目の秋、望遠レンズも買い増ししました。390mmの画角よりもより近寄った写真が撮りたいという目的で520mm相当となるEF400mm F2.8 L ISを購入しました。被写体の動きに合わせてレンズを動かすことがスポーツの撮影には重要ですが、レンズの重さも増えて慣れるまではしばらくフレーミングに苦慮しました。購入から数ヶ月は毎週のように繰り返し撮影する事で改善しました。それと体幹を意識した筋トレもしました。基本的に競馬の撮影では超望遠レンズを使用していても一脚や三脚は使わなかったので、手持ちでブラさない為の努力と手振れ補正機構の力は欠かせませんでした。ヨンニッパを手にしていよいよ自分もプロのスポーツフォトグラファーを目指そうという気持ちが芽生えました。

まとめ「機材購入はしっかり準備」

レンズやカメラの買い替えや買い増しにはそれぞれ目的があると思うのですが、しっかりと準備して購入する事をお勧めします。私は最初に購入したカメラをローンを組んだ事で、少し気持ちが落ちてしまいました。先にお金を準備できていれば良かったなと思いました。そして、新しいレンズを購入するときにはその画角でどんな写真が撮れるようになるのか、そのあたりをリサーチ&自問自答する事で高い買い物を満足感高い買い物にする事ができます。この満足感が撮影のモチベーションに繋がるので、手にする前にしっかり準備して購入することをお勧めします。デジタル編第1弾はここまで。次は一気に現行機材まで進もうと思います。

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