教員免許オープンバッジを発行してみたよ
なにやら、夏にこんなキャンペーンが行われていました。
教員免許をオープンバッジにしてあげるよ!というキャンペーンです。
どんなキャンペーンだったのか
ちょっと複雑ですが、インフォザインという会社が提供するオープンバッジファクトリーというオープンバッジ発行プラットフォームがあって
そのシステムをデジタル認証サービス機構が「TEACHER PRIDE」というキャンペーンで採用したということのようで
デジタル認証サービス機構に自分の所有する教員免許をpdfにして送るとオープンバッジを発行してくれるというものです。
いずれにせよ、これがある程度うまくいったと評価されれば、二回目のキャンペーンを打つことや、場合によっては自治体と組んでオープンバッジ取得を促すようなこともあるかもしれません。(もちろん、そのまま立ち消えになる可能性も…)
オープンバッジとは
何のことやらという感じですが
「学びのデジタル証明」という表現が一番シンプルでわかりやすいかと思います。
一応デジタル庁が出している説明がこれ
ただの画像じゃなく、どちらかといえば本体のデータはネットワーク上に存在して、だれでもそのメタデータ(紐付けられている/埋め込まれているデータ)を見ることができ、さらにそのデータを第三者が検証できるという仕組みになっています。
これは、規格が国際的にそろえてあるということが大きいです。
この辺に詳しいですが、頑張って読んでください。
今回のバッジはv2.0、バージョンや使用によってはブロックチェーンを組み込んでよりセキュアな証明として使うこともできるっぽいですが、たぶん今回のバッジはそこまではやっていない…っぽいです。
管理方法
このオープンバッジは、「ウォレット」と呼ばれるサービスの中で受け取ったり公開したり管理したりということができるようになっていて、今回は発行元のオープンバッジファクトリーの姉妹サービス「オープンバッジパスポート」が推奨されています。(多分ほかのウォレットサービスでも管理できるはず)
オープンバッジパスポートでは、こんな感じでバッジを管理できます。
このバッジのURLを任意に他の人にも見せることができて、(QRコードなど)「それが確からしいバッジか」検証できるようになっています。
「取得条件」の部分が、紐づけられたメタデータ、「チェック」からさらに検証したり、詳しいデータ(証明)を見ることができます。
共有範囲を変更したり、別途エビデンスやエンドーストメントを追加(例えば、教委から「確かにこの人は免許持っていますよ、の証明」をするなど?)もできるっぽいですから、今後実用化されるならそういう処理が入ればより確かな証明になるかとは思います。
使い方
自身のSNSやホームページ、名刺などからバッジへのリンクを張ることで、「私は確かにこの教員免許を持っているよ!」と(一応)証明することができます。例えば私の場合も
↓はい、これは私の教員免許ですよ!
みたいなことができます。
紙の免許を持ち歩いたり見せたりするよりはだいぶ楽かなと思います。
私なんか自慢ですがA4の免許証7枚あるので、こんなん持ち歩けないし全部見せてと言われても一苦労です。そんなとき
↑ここに全部あるんでご確認ください。って言えるわけですね。それは便利かも。
結局どうなの
で、その他の資格や場合によっては研修記録みたいなものもバッジ化されると、例えば管理職や人事、職員同士で仕事の割り振りもしやすくなるんじゃないか、という目論見があるとは思います。
さらには、某ケモンのジムバッジではありませんが、コレクション要素も相まって、よりたくさん資格を取ろう、勉強しよう、という方向にモチベーションが上がる人もいるかも。例えば学校での生徒の学習・資格取得なんかとも相性はいいのかなとも思います。
今後の動きを見守りつつ、とりあえずちょっとした自己紹介ツールとして使っていこうかなとは思っています。