[創作1000ピース]24,春の便り(ショートショート)
ひんやりとした空気に生暖かい風がそよぐ。風が春の匂いを連れてきた。お日様と草花の芽吹きを含んだ匂い。
春はもうすぐそこまで来ている。
あそこの神社の梅は咲いていた。近所のお寺のしだれ桜はそろそろ開花するだろうか。
春に想いを馳せた。
ロゼットは力強くアスファルトの隙間から顔を出し、静かに黄色い花をつける準備を整えている。
ふいに空を掴む。
開いた手のひらから、桜の匂いがした気がした。目を閉じ、空気を鼻腔に含ませながら深呼吸をする。
ピンクの花びらがひらり舞った。
*** 創作1000ピース ***
たくさん書いて書く練習をするためにまずは1000の物語を書く目標を立てました。形式は問わず、質も問わず、とにかく書いて書いて、自信と力をつけるための取り組みです。
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