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西暦2202年における戦争とヒューマニズム -『宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち全記録集シナリオ編』から読み解くSF戦争倫理-
山南。死んで取れる責任などないぞ、山南。 生きろ。生きて恥をかけ。どんな屈辱にまみれても、生き抜くんだ。 人間は弱い。間違える。それがどうした。俺達は、機械じゃない。機械は恥を知らない。 恥をかくのも、間違えるのも、全部人間の特権なんだ。 「宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち」第21話より 0.序論:西暦2199年から2202年へ 時に、2199年、地球は大小マゼラン銀河を軍事によって征服した星間軍事国家「大ガミラス帝星」の攻撃によって滅亡の危機に瀕していた。ガミラ