正しさとは
人はなぜか自分のことが一番正しいと思っている。自分の思考には間違いはないと感じている。自分の考えていることや、感じていることになぜか、変な自信を持っている。そして、その自分の感覚や感じていることと違う意見や思いの人と出会うと、あからさまに拒絶したり、その人をダメだと位置づける。
それが親しい人であればあるほど、対立したり、喧嘩をしたり、距離を置いたりして、ストレスを膨らませていく。
私も現に身内の中で、時にそういう状況にあったりする。話し合っても何故かわかり合えない。お互いが自分の意見を主張するばかりで…。話は平行線のまま。挙げ句の果てには、「あなたのためを思って」とか、「私だから言うんだよ」と言われてしまい、これにはほんとうに気持ちが収まらなかった。
身内だから、何でも言っていいとは限らないと思う。ただそこにはきっと深い愛があったのかもしれないけれど、言葉は刺さる。(もちろん、これが私の学びでもあることなので、後々受け入れて考えてみた…)そうなると、相手に近寄るのがだんだんと嫌になってくる。こうなると、悪循環が始まってしまって、収拾がつかなくなって、心の中は何ともいえないモヤモヤした感じになる。
こういうのって、ほんとうは嫌だと誰もが感じていると思う。お互いが「正しい」という気持ちに揺り動かされてしまっている。それには少しの心の余裕があれば、ほんとうはすんなりと気持ちのよいやりとりが生まれるのではないかな。
自分の気持ちとは違うものに遭遇した時、すぐにジャッジしないで、その人の思いを一旦感じてみることをしてみるだけで、ものごとの色合いは変わってくるんじゃないかなと思う。
人のそれぞれの思いはみんな違うのは当たり前なので、その人の「正しい」を受容してから言葉を発しても遅くはない。せっかちさが漂う世の中だけれど、こういうスローな部分を創ってみるのもいいのではないかなと思う。
言葉はやっぱり大切で、思いは更に大切で、どんなやりとりも常にそこには必ず愛がある…。自分の「正しさ」を振り返ってみようと改めて感じている。