サンカヨウ
滅びてしまえばいいと想っていた
その日まで
でも、美しいと微笑った
だから、護る道を探しはじめた
あの日から
大丈夫
大丈夫
あなたがあなたを愛せなくても
ここにひとり
あなたを望むものが
その瞬間
私の見てきた世界が崩れ去った
約束はマホロ
築いてきた想いはバベルに同じ
それでも、焼け野原
灰の中に認めた、確かな煌めきが
囁いた
ずっと好きだったよ
消えてしまった想いは
流星に喩えられること
それは、他でもない
あなたが教えてくれたこと
滅びてしまえばいいと想っていた
今だって、人間なんか大嫌い
そう叫びたくなる
そんな瞬間、忘れた頃に
壁を叩きに来る、もう一つの声
でも、あなたが
美しいと微笑ったの
あなたが明日を約束する相手
不確かでも、望んでやまない
二人が生きられる世界
私の想いは影
太陽はあなた達を照らす
それでいいよ
手に入らないと
わかっていても
求めずにはいられなかった
間違っていると知っていても
愛さずにはいられなかった獣
どんなに願ってみても
開示された答えが、いま
でも、未来はわからないから
そして、その答えも
世界があって
はじめて、手に入る
手に入らないと知って尚
愛せずにはいられなかった
私は星であり、力
私の頭上に輝くシリウス、あるいは
ダビデの星
ビーナス
木星と土星の逢う場所
それが導く先にあなたがいると
信じていた
ずっと
/
その瞬間
私の見てきた世界は崩れ去った
想いはマホロ
築いてきた願いは稲妻に打たれ
すべて白日のもとに晒された
それでも、灰の中
光った、確かな煌めき
声をあげて泣いた
ずっと、好きだったの
いま、私の傍に獅子が寄り添う
彼が咥えるイーリスは
いつか見た、あるいはこれから
会いたかった
唄は確かに
滅びてしまえばいいと想っていた
その日まで
でも、美しいと微笑った
だから、護る道を探しはじめた
あの日から
あなたが望むのなら
その道を探そう
咲く花の名を
私は知ることはないかもしれない
それでも、必ず誰かが
人を人たらしめる理由は
あくまで愛、そして個人の自由と意志
それは天使さえ
許可なくして触れることは出来ないというのに
どうして人が奪ったり
殺めたりする事ができるの
あらかじめ決められた事なんて
そう多くない
創っていこう
あなたは、もうひとりじゃない
ふたりが生きられる世界
私はそれを護ろう
あなたは知らなくていい
私は影でいい
なぜなら、あなたは既に
私の光だったから
これからも、きっと
形は変わるかもしれない、
けれど、
「あなたが悲しむくらいなら、
私の事は忘れて」
そんな風に想えた
ここまでを、私は
あなたから受け取った
あなたは私にきっと、
愛を教えてくれた
何も知らないまま
あなたは私に
とても大きな贈り物をくれた
伝えたいけれど、
まだ伝えられない
だから、今は
あの星に託そう
いつか、きっと
逢いましょう
いつか、きっと
私も
私の知る言葉の中で
最も愛のある音を
あなたの世界に
時は来た
私はもう我慢をやめる
容赦しない
解放する
私の力を
星が導く
私の恋焦がれる
月の元へ