闘争心は自分を捨てる事で生み出される。
日本タイトル前哨戦を控えたプロボクサーの
シーサー皆川です。
僕は16才からボクシングを初めて現在32才
今まで、80人以上の人と試合をしてきて。
いまだにリングで戦っている人は2〜3人程です。
昔不良でしょっちゅう喧嘩していて当時から喧嘩が強かった人で現在も格闘技をやっている人間はめちゃくちゃ稀です。
なぜなら、喧嘩が強い人は、自分が殴られようが、血が出ようが、それを恐れないから強いんです。でも逆に、グローブでアゴにパンチをもらったら脳が揺れてしまうボクシングではそれが命取りになります。
人間は、通常、本能や理性で、『自分を守る』というものを持っています。それが理性的な人です、そして、この理性的な人でないとボクシングはできません。
経営者も同じだと思います。
怖いもの知らずで、恐れを知らない経営者で長い間上手く行っている人間は少ないと言えます。
人にいじめられた経験やトラウマ(インナーチャイルド)があったりすると、より理性的な人間になる傾向があります。
だからいじめっ子より、いじめられっ子の方がボクシングは理性的で向いているといえます。
ただずっと理性的でいては、ずっとリスクを回避して防御ばかりになります。どうしても攻撃(チャレンジ)しないといけません。その時に闘争心が必要です。
理性的な人が自分を守る事を捨てないといけないということです。自分を大事にするような理性的な人が自分を捨てる。どういう事か、
それは、責任感です。家庭を守る、有言実行を守ったり、約束や誰かの期待に答えたい気持ち。経営者であれば社員を守ったり、顧客を守る。それが恐怖を越えてくれます。
自分より大切にするものに出会えた時、自分を捨てる事ができ、それは闘争心となるのです。
普段から、人と交わした小さな約束すら、自分より大切にする事ができるか。これが大事です。
優しく、思いやりのある心、自分の組織や組織に関わる方々の無限大の責任感、『利他の精神』それこそが闘争心の本質だと私は思います。
今の日本はそれが失われてきています。
何かにつけて、政治が悪い、社会が、会社が、親が、環境がと、責任を押し付ける事ができる時代です。
格闘家はリングの上では全て自分の責任です。
強ければ強い程、優しい格闘家が
世の中には必要だと思っています。
強さとは
理性✖️闘争心の事であり
強い人や強いチームとは
そこに人間性の高さが加わる事です。
強いチームはもれなく精神性が高いチームです。
誰かの優しさに火(闘争心)を灯せられる格闘家になれるよう、
燃える闘魂でこれからも頑張っていきます🔥