ゆみなり

京都在住。20代エンジニアもどき。ヘルニアもち。1年中干し芋食べてます。

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最近の記事

私がひとり暮らしを決めた理由

私はこれまで半年ほどしかひとりで暮らしたことがなかった。 そしてようやく28歳にして、ひとりで暮らすことを決めた。 大学も実家から通える距離だったし 入社した会社は全国に拠点があったが、 配属されたのは地元、関西だった。 社会人になって3年目までは、上司や先輩のやり方やルールに添わないと 仕事を進められなかった。 システムを扱っているので、影響度が高い業務ということもあるかもしれないが 私の会社には、とにかく規則やルールがたくさんある。 ある程度の規模の会社はどこもそうだ

    • 三日月

      三日月をみるとチシャネコが笑ってるように見える。 ”不思議の国のアリス”が子どもの頃、好きだった。 大人になって見ると、なんてヘンテコな世界なんだと思った。 動物たちは身体を乾かすために、ぐるぐる回って走ってるけど 波がずっと押し寄せてくる場所なので、その度に濡れて乾かないまま。 なにかを食ベると、身体が大きくなったり小さくなったりする。 お茶会ではなんでもない日をずっと祝ってる。 裁判は女王様の独断で進んでいく。 子どもの頃はこの世界を変とは思っていなかった。 いつか

      • 好きな色はピンクだけど、忘れられない色。 黒・白・赤のどの色の手帳にするか迷ったとき 彼に電話した。 彼は迷わず赤と言った。 わたしは素直に赤の手帳を買った。 今でも選択肢に赤があると、ときどき思い出す。 もう気軽に電話はできないけれど こんなふうになにかでわたしを思い出してほしい。 忘れないでほしい。 あの頃まっすぐに好きだったことは消えない。 それまでのわたしは赤が選択肢にあがることもなかったな。

        • ハウルとヒナと冬

          ハウルもヒナも冬服の呼び名である。 服の特徴からときどきあだ名をつける。 ハウルは「ハウルの動く城」でハウルが 黒い鳥になったときの羽に似ているセーター。 ヒナはもこもこのグレーのアウターで ペンギンのヒナのようだから名付けた。 不思議と夏服の呼び名はない気がする。 夏は単純に着るものが少ないので、脳内でも呼ぶ必要がそもそもない。 長袖、セーター、アウター、タイツにズボンやスカート そしてマフラー。 そういえば冬って女子が数倍かわいく見えると むかし友達が言っていたな

          台湾ドーナッツ

          行きつけのパン屋さんに昨年いきなり登場して、初めて食べた。 揚げたドーナッツにお砂糖がたっぷりまぶしてあって 食感はさくっ、もちっというかんじ。 2018年に台湾へ行ったときには食べなかった。 というか存在さえも知らなかった。 どうやら人気のドーナッツ屋さんが台北にあるらしい。 (いま調べて初めて知った) 初めての海外ひとりっぷ。(ひとり旅のこと) 行く予定だった場所に行くのをやめたり 朝ゆっくり起きたり 行ったお店にもう一度行ってみたり 気ままに過ごせた。 ただごはんの

          台湾ドーナッツ

          あんこ

          小さい頃は、嫌いだった。 粒あんは特に。豆感があって。 でもいまや虎屋のインスタをかわいいと 愛でるまでになった。 和菓子の色は控えめでかわいい。 虎屋ではいまの方がいちばん大切で、 おいしいと思ってもらえるなら 伝統ある味も変えても構わないと 社員に伝えているそう。 2015/6/4 東洋経済 虎屋が古くならないのはなぜか https://toyokeizai.net/articles/-/70956 変わっていないように見えるものも 変化していく。 今日久しぶりに

          受験は人生の勝負の始まりだった

          15年前の1月。私は中学受験を控えていた。 塾からもらった大きく”必勝”と書かれた手ぬぐいに 先生や友達いろんなひとにメッセージを書いてもらった。 いまでも覚えている言葉がある。 「輝く人生のスタートだ。思い切り楽しんでこい!」 あ、勝負って楽しむものなんだ。 12才だった私は初めて知った。 最後の最後まで志望校を悩み、臨んだ受験。全勝だった。 練習用に受けた自分より少し上のレベルの学校にも合格した。 その合格した学校は当時好きだったひとと同じだった。 でも地元の女子校を

          受験は人生の勝負の始まりだった

          こけし

          こけしと目が合った。 机に2体置いているので、椅子に座れば自然とそうなる。私の日常である。 そういえば高校の友人で”こけしちゃん”というあだ名の子がいた。 彼女の身体が寸胴であるという理由からついたらしい。 なんとも率直である。学生の頃のあだ名は幼いほど意味がストレートすぎて 笑ってしまう。 昨年からこけしを気になるようになった。工人(こけし職人のこと)によるひとつひとつ手作りで地域によって特徴があり、形・デザイン・表情が異なる。 「乙女の玉手箱シリーズ こけし」という

          いま好きなものは、かつて好きだったひとでできている

          私がいま好きなものは、ほとんど好きなひとから入ってきた。 自分でみつけて、これいい!ってなったものもあるけど、きっかけをくれるのはいつも好きなひとだった。 好きなひとが好きな本はすべて読んだし、音楽も聴いた。ドラマも映画も同じだった。 星野源、KingGnu。作家だと安部公房、村上春樹、遠藤周作。是枝監督や宮藤官九郎の昔の作品。 どんな気持ちで読んでいたのかな。この言葉、このシーン好きだろうなあ。 とかいろいろ考えたらきりがなくて、でも想像するのがたのしくて、すこし

          いま好きなものは、かつて好きだったひとでできている

          すきなエッセイ

          本を読むのがすき。月に4冊は本を読むし、毎日二社の新聞も読むので、文字を読むスピードはひとより速いほうかなと思う。 でもエッセイは遅い。ぜんぜん進まない。いっこうに読み終わらない。読みかけのものが何冊もある。 ふと読み終えるのが惜しくなっている自分に気づいた。この文章に共感できるのは、いまだけかもしれない。いまの感動を再び感じられるかはわからないのだ。 空いた時間にすこしずつ読める、読み終えるのが惜しいそんな本に囲まれてしあわせだと思う。 さいごにすきなエッセイを記載

          すきなエッセイ