ビジネス書の起源 #1
こんにちは、編集部の原田です。
入社したときは「ビジネス書」という単語さえ知りませんでした! すみません!!
なんとなく見様見真似で本づくりを始め、かなりの年月が経ち、ある日ふと思いました。
「ビジネス書」って、、、なんだろう?
カテゴリがいくつかあって、経営書、経済書、職種専門知識、仕事術、自己啓発、そんなかんじでしょうか(たぶん)。
90年代に、マニュアル雑誌、マニュアル本にお世話になった世代としては、
「だったら、仕事をするためのマニュアルだってあってもいいよね」
「というか、あって当然でしょ」
「現代は便利な時代でよかったな」
くらいにテキトーに考えていました。
ところがそんなある日、たまたま読んでいた本の中で、そういうマニュアル本的なもの、ガイドブックはすでに19世紀に一大産業となっていた、という記述を発見。ああ、そうなんだ。そんな前から盛んだったとは……。
イギリスでは1760年頃から「誰でも出来るシリーズ」が刊行されており、
『誰でも出来る医者』(え?)
『誰でも出来る農業』
『誰でも出来るブローカー』
などがあったみたいです。その他、マナー、健康、料理、刊行、さまざまなガイド本があったとのこと。
そういえば、いわゆる自己啓発ものだって、かなり前からあるわけで、『自助論』は1858年刊行だし、『学問のすすめ』だって1872年刊行。
そもそもビジネス書棚に並びがちな『君主論』『孫子』なんかは、ずっと昔の古典。
ふーん。そう考えると、ビジネス書っていつからあるんだろう?
昔から、人々が本に求めていることって、そんなに変わらないのかも?
そんなことをが気になり始めて数年がたって、たまたま刊行することになったのが本書です。
『世界初のビジネス書(仮)』
ビジネス書の起源って?
世界初ってどういうこと?
なんでこの本なの?
など、次回、お伝えしてきたいと思います。
それでは。
参考文献
『ピアニストになりたい!19世紀もうひとつの音楽史』岡田暁生(春秋社)
https://www.amazon.co.jp/dp/4393931831/
『自助論』スマイルズ著、竹内均訳(三笠書房、知的生き方文庫)
https://www.amazon.co.jp/dp/483797239X/
『学問のすすめ 現代語訳』福沢諭吉著、斎藤孝訳(筑摩書房、ちくま新書)
https://www.amazon.co.jp/dp/4480064702/
『君主論 新版』マキャヴェリ著、池田廉訳(中央公論社、中公文庫)他
https://www.amazon.co.jp/dp/4122065461/
『新訂 孫子』金谷治訳
https://www.amazon.co.jp/dp/4003320719/