遠い記憶に呼び掛ける 声は、あなたに届くだろうか、届いているだろうか 夢のなかでもいいから、いや やっぱり会って話したい 顔を見て、話がしたい ずっと、眠っていた様な気がする それは、ずっと逃げてきたから わざと気づいていない、気づかないフリをしてきた でも、もう其処になんの意味も、歓びも無いのだと 本当はずっと前から気がついていた 私を幸せにする、それは私がそれに応じて、初めて成るもの 生き方が下手になっていく、のでは無い 期待はずれ、絶望に疲れて
愛してる、あなたに幸在れ
もう二度と触れられない、時間と重力から解放された相手を想って、いまさらの様に泣く。傍に居てほしい、私がそう思った時、見えない姿であなたはそこに居るのでしょう。感情に顔が歪み、涙がひとつ零れ、洟を啜る音を立てるたび、自己陶酔に近いなにかをしている気がする。あなたに逢いたい。泣いて、悲しむ姿なんて、きっとあなたをもっと傷つける。傷つかなくても、かなしみに類する想いを、させているかもしれない。ひとりの部屋で涙声が響くその度、私はその声の大きさに戸惑う。ひとりでどうにかするしかない。