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  近年、採用に苦戦したことはありせんでした。

当社が行っていたのは、募集媒体から条件が近い企業と比較表を作り【駅から近い】【残業が少ない】【女性だけの職場】など自社の特徴を前面に押し出すことです。1週間の募集で応募者は100名を超えることもありました。

 十年以上前になりますが、リクルートやマイナビに応募者を増やす相談をしたことがあります。しかし採用単価が100万円を超える、露出度を増やす、期間を延ばすなどのコストアップ提案でした。また媒体には「駅近」「エリア選択」「土日休み」「有給取得」などの選択ボタンがあるのですが“どんな選択が人気ですか”の問いかけにデータは無いとの返答でした。

「人材」に関する研究のリーダーである両者ですが採用に関するノウハウは現場には降りていないというのが実感です。採用は企業成長のボトルネックとなりかねません。また中小企業では満足できる待遇や環境を提示することは困難です。

「応募者を増やす」は採用の最初のハードルです。採用媒体の担当者に情報が無いことは衝撃的でした。費用も1週間程度の掲載で30万~50万程度必要です。研修費用と合わせると戦力化まで150万以上要します。「えいや」という気分にはなれずいろいろと考えたことを思い出します。

 当社ではそんなことから事務職を募集している企業と待遇の比較表をつくり、細かく「駅ちか」「残業なし」「有給取得90%」など実績を踏まえてアピールし差別化を図る戦略を実践したところ結果を出すことができました

  しかし今回はまったくふるわず応募者は10名に満たず不調に。確かに有効求人倍率は1を優に超えています。しかし非正規雇用40%、人材の流動化、媒体の変化などといった採用環境の変化を肌で感じました。

そのようなことからゼロベースで再考したくIndeedの無料枠掲載を続け、ハローワークの応募を試みながら媒体内容を検討することとしました。ハローワークからの応募は条件があわず採用に至りませんでした。

  応募の母数を増やす方法を思案していた時に、“仲間の箕輪社労士様がFacebookに五十川様の研修がアップ”され専門家の存在を知り、次回研修の周知をお願いし、ご著書を拝読させて頂きました。

  ご著書は【求職者マーケティング】の教科書でした。さっそくご著書をモデルに求人票を再作成致しました。求人票を見ている求職者を思い浮かべ「どのような人物を採用したいのか」を明らかにし、職務内容、成長性、社会貢献度を求職者の文脈で言い表し、応募から採用までのプロセス、入社後のライフスタイルを語るといったものです。

 結果、10名以上の応募を得られ採用に成功することができました。求人票は有料媒体より文字数は多く、画像掲載も複数アップできるなど有料媒体より自由度は高いと感じています。
 
 このような経験を本誌でご紹介し、少しでも皆様方のお役に立てればと五十川様にご協力をお願いしIMS通信9号発刊の運びとなりました。五十川様お忙しい中、ご面談、取材にご協力を頂きましたこと改めて御礼を申し上げます。

本誌が皆様方の経営に少しでもお役に立てば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。心から感謝申し上げます。
次号ではご著書を紹介して参ります

noteではmaiIMS通信に加筆し掲載して参ります。


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