倫(おさむ)🎪

VALISにドハマリした新米ヴァンデラー

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VALISにドハマリした新米ヴァンデラー

最近の記事

#毎週VALIS感想 - 018 ◆ 変異体

実はMYUさんの声めちゃくちゃ大好きなんですよね!!!! 作詞作編曲平田義久さんによる、MYUさんとVALISの魅力がたっぷり詰まったカッコいい曲。「変異体」と書いて「ミュータント」と読むと思ってました。普通にへんいたいでした。でもこのミュータントには「MYU」も掛けられているのは容易に想像できる。また、中央の波線のようなものも、よく見ると「MM」に見える。MYUの「M」だろうか。 渇愛論がジャジーで大人な雰囲気の楽曲だったのに対し、こちらはクールな魅力を前面に押し出した

    • #毎週VALIS感想 - 017 ◆ 開幕ゼノパレード

      作詞作編曲Ayaseさん。四つ打ちのリズムとヘビーめなサウンドがかっこいい、まるで本当に行進をしているかのような楽曲。実はぼくがVALISを一番最初に知ったのはこの曲だ。 「ゼノ」というのはどうやら「異質な」とか「外国人の」という意味の接頭語らしい。つまりは「外から来た」とか「unfamiliar」なという意味なのではないか。それは現実世界から裏世界にやって来たVALISは、その世界では「ゼノ」な存在なわけであり、獣の能力を与えられてそれを振るう様もまたぼくらにとっては「ゼ

      • #毎週VALIS感想 - 016 ◆ 焦燥アンドロイド

        作詞作曲ポリスピカデリーさん。どこか切なげなメロディーと歌い方がクセになる、流石な楽曲。 アルバム曲収録のためMVが存在しない。そしてぼくはアルバムを持っていないので正確な歌詞がわからない。が、この曲がめちゃくちゃ好きだ。2ndアルバムはVALIS第二章として、深脊界に辿り着いたあとの6人がテーマだ。 正確な歌詞がわからないのでいつものように細かい解釈などは一旦置いておくとして(おそらくポリピさんのことなので果てしなくエモが詰まった歌詞になっているに違いない)、音自体に着

        • #毎週VALIS感想 - 015 ◆ 革命バーチャルリアリティ

          作詞作編曲カンザキイオリさん。イントロのピアノのリフレインが印象的な、VALISの大人気楽曲の一つ。 VALISサーカスショーの一連というテーマのMVは、メンバーの能力を生かしたサーカスが描かれる。超常現象でもそれは同じだったが、あちらは単体での能力紹介に対し、こちらは今度はそれを生かして連携が取れるようになっている。「上達」したことが表れており、VALISショーの全盛期だ。ーー尤も、ストーリー的にこのあとこの全盛が彼女らに疑問を投げかけることになるのだが。 耳に馴染みの

          #毎週VALIS感想 - 014 ◆ 天命系メルト

          作詞ぽんさん作編曲安宅秀紀さんによる、シンセサウンドが印象的なエレクトロポップチューン。MVで表現されるネオン感でかわいさやカジュアルさを表現しながらも、サウンドは派手すぎない、絶妙なバランスを保った一曲。 表裏のある人間性と恋愛的な駆け引きがテーマになっている歌詞。ぽんさんのポップで少しミステリアスなトーンが良い奥行きを出している。裏を返せば、どちらも「わたし」だから、どちらも芯から愛すような溶けるような恋愛をしようよ、そんな曲なのではないかと思った。 かと思えば、時系

          #毎週VALIS感想 - 014 ◆ 天命系メルト

          #毎週VALIS感想 - 013 ◆ 激情インプロビゼーション

          作詞作曲ポリスピカデリーさん。最初のギターのカッティングやその後のリードメロディーのシンセサウンド、キャッチーなメロディーはポリピさんの代名詞ともいえ、VALISにしては珍しくチルな感じの楽曲がうまい具合にマッチし、頭から離れない楽曲になっている。 背景のイラストにはそれまでのカバー歌唱のイラストが使われていたり、描かれているストーリーはボイスドラマのものが多かったり、VALISの「合間」のストーリーが描かれている。 歌詞はハグレモノである自分自身の素直な本音が陰鬱さや内

          #毎週VALIS感想 - 013 ◆ 激情インプロビゼーション

          #毎週VALIS感想 - 012 ◆ 熱愛フローズン

          作詞TeddyLoidさん、作編曲GigaさんTeddyLoidさんの、ビートが特徴的なダンサブルナンバー。先日にはダンス5人でのダンス動画もアップロードされ、いまのVALISを代表する楽曲のひとつなのではないかというくらい、クオリティも人気も高い。 曲調やダンス、MIXにどことなくK-POP感が頭をよぎり、非常にキャッチーな楽曲となっている。つい聞き入ってしまい、MVも数分間じっと見てしまう。知らぬ間に踊りの部分部分を頭に刷り込まれ、二度三度と見ていくうちに一緒に踊ってし

          #毎週VALIS感想 - 012 ◆ 熱愛フローズン

          魔法少女🎀VITTE 第1話「それは不思議な再会ナノ?」

           深脊界市、瓦利斯飯店。今日もたくさんの来客で賑わうこの店は、現実世界で挫折した過去を持つ少女たち6人が、歌やダンスなどのショーを開いて客をもてなしている中華料理店だ。 「ヴィッテ、これあちらのお客様にお願いね」  料理担当のミューから、できたての一皿が渡される。彼女のオリジナル料理は飯店の目玉の一つでもある。 「ハーイ!」  ヴィッテは元気よく返事をし、皿をひっくり返さないように慎重に持ち上げる。香辛料の良い香りに目を細め、軽い足取りで席まで足を運ぶ。 「ヴィッテ

          魔法少女🎀VITTE 第1話「それは不思議な再会ナノ?」

          SS「Traveler」

          「ただいま、ニナ」  帰ってきた私は、とびきりの笑顔をニナに向けた。こうしてニナに会うのは久しぶり。ましてや私がニナにただいまを言うのは……もしかしたら初めて? だっていつも出歩いていたのはニナの方だったし。すごく新鮮な気分。  「おかえり〜待ってたぜぃ〜」なんて、陽気な身体の動きも混じえながら、ニナはいつもの調子で返してくる。新しいチャンニナ音頭の振り付けかな。するとニナは、えへへと切り出して「実はチャンニナもちょっとの間、旅に出てたんだよね」って。えっとねえ、とニコニ

          SS「ドレス」

           私はチノ。普段は瓦利斯飯店の店長代理、美味しいご飯や楽しいショーを提供しているよ。でも、そんな喧騒も静まり、みんなが寝静まったあとーー私は本当の仕事を開始するんだ。 「ふむ、下調べに来た時よりも警備員が多くなっているね。普通に侵入するなら困難かな……でも」  ふふ、と私は不敵に笑う。でも、どれだけ厳重な警備だろうと、私にかかれば関係無い。入口から数メートル離れたところまで近づき、私は時間を操った。数多くいる警備員が一斉に動きを止める。 「おやおや、欠伸なんかしちゃって

          SS「少し早い春に咲いた華」

           桜の蕾が春の匂いを嗅ぎつけ、芽吹く刻を今か今かと待ち詫びている頃。2月26日。合格発表の帰り道、家に向かわずその足で学校に立ち寄った。真っ先に会いたい人がいたからだ。校舎の中には入らず、校庭へ向かう。いつも通りなら、きっとここにいる。思えば、いつもここで二人で過ごしていた。 「やあ」  雪さえ降ってしまうのではないかと思うほどまだ寒さの残るなか、その人物はそこにいた。誰よりも先に会いたい人だった。こちらに気がつくと、声を掛けられた。チノ先生、と叫び出したい気持ちをぐっと

          SS「少し早い春に咲いた華」

          #毎週VALIS感想 - 011 ◇ プラスティック・ラブ Covered by MYU

           竹内まりやさんの大人な雰囲気の楽曲。VALISメンバーでこの色香とチルくて深みのある歌声を出せるのはMYUさんしかいないだろうというくらい、彼女にどハマリしている曲。  プラスティックというタイトルの楽曲で、途中で出てくるガラスの表現がとても印象的だ。ガッチリと固めた心、閉鎖的な気持ちのなかで「あなた」に触れしだいに熱くなったハートはそんな心を溶かして形を変えてしまう、それがプラスティック・ラブという楽曲のテーマなのかなと個人的には思った。  して、そのテーマをMYUさ

          #毎週VALIS感想 - 011 ◇ プラスティック・ラブ Covered by MYU

          #毎週VALIS感想 - 010 ◇ 革命バーチャルリアリティ(5人 ver.)Dance Practice

          VALISの表題曲とも言えるこの楽曲、これまで派生やリミックスなどを合わせると数々出てきた曲だけれど、満を持してかついに定点でのダンス動画が公開された。すでにアバター版オリジン版で映像が公開されていたけれど、あちらはMVである以上カットが存在しているので、フル尺でダンスだけが、しかも全員分が出ているのはとても新鮮だ。 楽曲の解釈は別の機会にするとして、今回はダンスに関して言及していきたい。といっても、ほくはダンスに関しては全くのド素人だし目が肥えているわけでもないので、完全

          #毎週VALIS感想 - 010 ◇ 革命バーチャルリアリティ(5人 ver.)Dance Practice

          #毎週VALIS感想 - 009 ◇ カトラリー Covered by CHINO

          有機酸さんによる、ピアノのリフレインが印象的な曲だ。停滞した日々と「終わり」の予感、それに纏わりつくジレンマ。全曲を通してテンションはほぼ一定で、サビの一段高いメロディーもグッとくる。後ろで鳴っている様々なサウンドで家事や食器を表現していてすごい。 曲調や歌詞の内容をうまく表現した、無機質な中にほんの少しの温度を持ったCHINOさんの歌声がとても良い。個人的には、山下さんの初期のMixにとても良く合っていると思っている。CHINOさんの歌声の魅力に、スッと耳に入ってくるとい

          #毎週VALIS感想 - 009 ◇ カトラリー Covered by CHINO

          #毎週VALIS感想 - 008 ◇ アイスクリーム Covered by NINA

          作詞作曲Guianoさん。Guianoさんといえば、優しくて少しだけ切なく、心に響くメロディーの楽曲の印象が大きい。そんな世界観と、いつも笑顔と元気いっぱいなNINAさんの相性はいかに、と気になっていた。 結論から言うと最高の相性だった。これは勝手な印象だけれど、NINAさんは、95%の溢れる元気と、5%の滲み出る翳りが魅力的だと思っている。「良い子」でいることを強要されてきた過去を持つNINAさんは、自分の好きなように生きて良いことをVALISで知り、いまのNINAさんの

          #毎週VALIS感想 - 008 ◇ アイスクリーム Covered by NINA

          #毎週VALIS感想 - 007 ◆ 猫好的トリックスター by NEFFY

          廉さんによる、ピアノが印象的な綺麗系ロックナンバー。個人的に廉さんの楽曲が好きでよく聞いていたので、NEFFYさんの担当が廉さんで非常に嬉しかった。コール部分もあり、元気いっぱいのショーを見せてくれるであろうNEFFYさんに相応しい楽曲だといえると思う。 ピアノやその他キラキラとした音源で構成され、中〜高音域が聞いていて気持ち良いように作られたサウンド、そしてNEFFYさんの少し儚げで芯のある歌声の印象とマッチした歌詞は、NEFFYさんの内面にフィーチャーした、衝撃という意

          #毎週VALIS感想 - 007 ◆ 猫好的トリックスター by NEFFY