見出し画像

畑仕事が繋いでくれた大切な人

2025.01.11

自己紹介#6


家庭菜園には広すぎる
家庭菜園がある我が家


農家ではない嫁ぎ先の
この家で
マジで畑仕事をしたいと言う
奴は現れなかった

必然
畑は荒れ果て
長いこと厄介者扱いだった


そんな厄介者畑に
命を再生することになったのは 2018の秋

次男と私

次男には知的障害がある
現在31歳だが
知能レベルは6歳だそうで
身体も小さいので
年齢よりずっと若く見える

その若く見える次男と
2人で始めた畑仕事

私と言えば
元東京のOLあがり(40年前)
育った環境に畑などなかった

ただ
私は無いものに興味をもつ

畑仕事に憧れはあった
故に
畑仕事に挑戦することに何の抵抗もなく、逆にワクワクしていた

とは言え

全くのど素人が耕作放棄地に入っても、何をどうしたらいいかわかるはずもない

そんな時
次々と現れたのは
畑仕事の先輩方で

知識レベル0の次男と私を
育ててくれた(神)

当初は次男の収入にしたいと
いろいろな野菜を育て
メルカリやら直販やら
果ては
東京の居酒屋(無謀でしたが)への売り込みなど、思いつくままにチャレンジも試みたが、それは当然ながら難しかった

販売の難しさもさることながら、次男と私が一日中顔を合わせ仕事をしていることに限界が見え始めた

そんな時
いつも次男の味方に徹し
私を助けてくれた
”畑のおばちゃん"の存在
どれほど助けてもらったかわからない

次男の障害を一番理解しているはずの私だが、裏腹に次男への期待と失望に苦しみもがき…
次男に向ける私の愛情は
次男を傷つけ
私を傷つけた

切なかった

そんな時 いつも
助けてくれたおばちゃん


畑仕事を始めなければ
「こんにちは」と
よそ行き顔で挨拶するだけの
近所のおばちゃんだったはず


本当に畑仕事を
始めてよかった
おばちゃんに会えて
本当によかった

7年目を迎える
我が家の畑仕事だが
次男は2年前から
地域の農福連携の作業所に
通わせてもらい、職員さん達に良くして頂き、安心して得意な畑仕事を続けている

我が家の畑の方は、耕作面積を調整しながら、季節の野菜を育てている

1月の冷たい空気の中
次男と久しぶりに
ジャガイモ掘りをする
掘り出されたジャガイモは
どれもこれも
ふくふくと育ち
食べる前から美味しいと
断言できる仕上がりだ



畑で育てたものは
野菜だけではなかったな

人との繋がり
親子の距離感

大切な実りを
教えてくれた畑に
今年はどんな種を蒔き
どんな苗を植えようか

ワクワクしながら
今年の作付けを考える

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集