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[中村天風] みだりに生きない今日

伊邪那岐が黄泉の国より逃げ帰った際に出てくる「禊祓い」は日々を生き抜く私たちの常に隣り合わせにあり、諸々罪枉事穢れを祓う手段として古来より伝承され続けている。

穢れとは気が枯れるとして表現され、気が枯れてしまった人間は魂が消えかかっていると言っても過言ではない。

魂が消えかかっているとは、心が不安と恐怖で充満しており、精神が落ち着かない状態である。この心の不安定さが表面化されてようやく、体がだるいや、動かない、吐き気・震え、涙が止まらないといった日常生活へ支障を身体状態として表層化する。

残念ながら、私たち人間は目に見える形で表面化されて、ようやく、自分の異常に気付く。これは、魂と心と体が三位一体ではなくなり、単体化した結果のように思う。


そこに登場するのがエネルギーヴァンパイアである。エネルギーヴァンパイアとは煽り運転者と同じであり、他人に対して恐怖心や不安感を煽ってくることである。エネルギーヴァンパイアが求めているのは、その被害者が放つ、不安や恐怖といった負のエネルギーであり、その負のエネルギーを食って増強していく。

なぜ人は他人を煽るのかと考えてみると、端的に言うと、「他人への依存度が高い」とも言える。その状態は、自分で、自己認証が出来ず、他人に対して自分の存在を認めてほしい、或いは自分を価値ある存在として認めさせたいという、承認欲求と言える。

なぜ人は煽られるのかというと、これも煽り人と同様に、「他人への依存度が高い」からである。すなわち、自分に自信がないからである。

自信がないとは、「自分をよく知らない」ということである。自分を知らない人ほど、他人に踊らされやすく、魂を持っていかれやすい。逆に、自分がありすぎると、自分の価値基準で物事を判断しやすく、自己中心的なイメージを持たせる。

どのように生きていくと自分らしく、また自分と自分以外との間に間隔が持てるのかというと、自分の魂と心と体を常に一致させておく、すなわち、他人のエネルギーが入り込めない結界を張ることである。この結界により、自分のエネルギーは自分だけのものとして、まずヴァンパイアのような負の産物にもっていかれることはない。

エネルギーは高くなればなるほど、人にも伝播させることができる。そうなると次のステップとしてうやってくるのが、過去世からくる自分の、先祖のカルマ浄化である。

カルマを浄化するには前を向いて進むしかない。なぜなら、後ろにはカルマしかないからである。そしてそれは一日一日を「みだりに生きない」ことである。


私たちは高次である宇宙へつながればつながるほど、よりパワフルな引き寄せの法則を体現することができ、ひいては物事を動かすために必要なエネルギーを養います。そのエネルギーをつかみ取るためにも、中今(なかいま)を生きることです。中今とは過去を振り返らず、未来へ望みを託すこともなく、今に向き合い、今を全力で生きることです。高次へつながることは容易いことではありませんが、成し遂げた先には必ず、浄土があります。常に中心は私であり、あなたです。

今を大切にお過ごしください。

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