#クラウドファンディング という #プロトタイピング
突然ですが、クラウドファンディング実施します。
題材は今までnoteで話してきたリテールテックです。
どうしてもクラウドファンディングと聞くと私利私欲、お金儲けのイメージがあるのではないかと感じており、実施したいと考えていたものの、公表することに抵抗感がありました。
しかし、タイトルにもある通りクラウドファンディングはより広い意味でのプロトタイピングだというお話を聞いて考えが変わりました。自分のアイディアを世の中に出して、投資という形でフィードバックをいただく。その過程で修正しながら次のアイディアを世に出していく。そのサイクルはまさにプロトタイピングのサイクルです。
進捗状況と直近のアップデートについて
大枠は冒頭に記載したリンクの通り、我々小売業はお客さまからの売場に対する評価は基本的に売り上げで見ているものの、実際にお客さまがどのように動き、どのように商品を見つけ、手を取ったのか。その一つ一つの動作というものは把握できていないことが現状です。
そこで、ページにて紹介しているように、お客さまの行動を、関連販売・POP、VP、新商品といった切り口で可視化したいと考え、その実現に向けてクラウドファンディングを実施していくことを考えました。
現状の動画案が以下の通りです。
顔出すの死ぬほど恥ずかしいですが、意を決して動画を取りました。
声が小さいですね・・・ 音楽もでかい
元気よくいくべきか、真面目にいくべきか迷いまして、今回は真面目に撮ってみたのですが聞きづらい。
動画でも少し触れていますが、レビューページには不足していた、実際の分析データ案を入れてみました。効果測定したい売場の前を通ったお客さま、立ち止まったお客さま、手を伸ばしたお客さまを、画像解析と機械学習で判定したのち、日別でスプレッドシートに記載していきます。
黒枠の中が自動更新され、自由に分析できるようにしようかと考えていますが、ある程度テンプレートのフォーマットがあったほうが良いのか、悩んでいます。
通過率、視認客数率、アプローチ率はそれぞれ便宜的に
通過率 = 通過客数(売場の前を通った) / 来店客数
視認客数率 = 視認客数(商品を見た) / 通過客数
アプローチ率 = アプローチ客数(手を伸ばした)/ 視認客数
で定義しています。
動画内では、売場変更5/22日の前後で、通過率と視認客数率は統計的に有意差がないものの、アプローチ率は有意差があるため、売場に対する取り組みは、遠くのお客さまを呼び込むことにはつながらなかったものの、近くのお客さまに商品をとっていただくことに貢献した可能性が高く、その原因を分析することで、今後の売場作りに役立てることができるということをお話ししていました。
動画・企画に対するフィードバック ①
さて、ここで冒頭クラウドファンディングはプロトタイピングとお話ししましたが、動画もプロトタイピングであり、フィードバックを受けて改善することが重要と考え、お二人の方に確認いただきました。
まずは、小売業従事者ではない方の目線から意見をいただいています。
商品が魅力的に見えた。
だからこそ冒頭に持ってきた方が良いのではないか。
プロダクトが見れて、グラフが見れて・・・が遅すぎる
うれしいお言葉ですが、だからこそご覧いただいた方に、まずは自分が何を目指しているのか伝えた方が良いということかと解釈しました。いわゆるアメリカ型ですよね。原稿作成していると日本型の方は整合性が取りやすいのですが、見ている方は別にそんなこと求めてないですよね。
プロダクトをきっちり詰めて、魅力を伝えていきます。
原稿読んでる感がすごい。顔の雰囲気が固いからか。
声もかたいですね。一発どりだからかもしれないということで御指摘いただきました。
店によって違うから、個別にできることが利点であるということが伝わる。
一方で、使う人と買う人違う問題、すなわち使うのは売場責任者だが、決裁者は店長ではないか。
使う人と買う人違う問題は、確かにあります。御指摘いただき目からうろこでした。応援してもらうという点では売場の方に伝わればよいのかもしれませんが、その先を考えると、やはり明確なメリットや効果を見せる必要はありそうです。
動画・企画に対するフィードバック ②
お次は、小売業従事者視点でのフィードバックとなります。
熱量は感じた。しかも、ただ熱いだけではなく、想いを具体的に実現するためにどうするかを、見極めて向き合えている
うれしいお言葉です。
お客さまの行動を把握する術がないというところ、ピンとこないのではないか。売り場が広いため、だけでは説明が不十分。売上しか実際見ていないという実態と、行動を見ることにチャンスがあるということを伝えるべき。
売れた商品という結果しか見ていないことは、小売関係者以外には伝わらない。同じ売れたでも、感動していただけたのかどうか。同じ売れなかったでも、お客さまをがっかりさせてしまったのか。その過程一つ一つにたくさんのヒントがあるということを伝えなければならない。
この2点は動画がくどくなりすぎるかな、と感じて省いた部分でしたが、寧ろ逆でした。私が売場で感じていた想いであり、動画を通して伝えるべき部分です。
小売りを変えていくことで、人の生活を豊かにしたいという、”夢”を語ってもよいのでは。販売を通して衣食住を豊かにすることに加え、人生変わるような体験をしていただくそのための一歩ということをぶち上げてしまう。
私が小売を続けている最大の理由、ですね。小売が変われば日本人の生活は変わると信じています。
結びに
お忙しい中、合間を縫ってお時間いただいたお二人には感謝してもしきれません。以前も記事に書きましたが、人と話すと色々思いつきます。
アウトプットとフィードバックのサイクルを今後も継続しながら、自分の企画を磨き上げていきます。
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