精神科の薬の位置付け
精神科の治療薬は「脳の絆創膏」であり、脳の病変部位を絆創膏が上手に覆っている状態が薬が効いている状態。
絆創膏が傷口を覆っている間に、自然治癒力の作用で傷口が塞がれば絆創膏はいらなくなるが、傷口が塞がる前に絆創膏を剝がしてしまった場合には、些細な刺激で再び傷口が開いてしまいがちであり(再燃)その際は再び絆創膏が必要となる。
絆創膏の下の傷口は塞がっているが、絆創膏が余りにも皮膚と密着してしまい、絆創膏を剥がそうとすると痛みが生じてしまう(退薬症状)ので、なかなか剥がせなくなってしまっている状態が薬物依存状態。
思い切ってベリッと剥がすと、そこが新たな傷口となってしまう可能性もあるため、慎重に時間をかけてゆっくり剥がしていく必要がある。
減薬が難しいのは、傷口そのものの痛みと、絆創膏を剥がす際の痛みの区別が付きづらいため、痛みが生じた際に、それでも絆創膏を剥がし続けるのか、剥がすのを止めるべきかの判断に迷うから。
傷を作ってしまったこれまでの生き方を見直し、再び傷を作らずに済むよう対策を講じたり、再び傷が開いた際速やかに医者に掛かり治療を受けるよう指導するのが心理教育。
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