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2023年8月1日㈯第3回 特定外来生物オオフサモを水の中から全て抜き取る

※こちらの記事は全部無料で読めます。

多摩川で自然観察会を開催している365日野草生活®のんです。

8月1日(土)第三回 特定外来生物(植物)を防除する会を開催しました。
主催:NPO法人 多摩川エコミュージアム(二ヶ領せせらぎ館)

この活動は、地域に根差した自然保護活動として、絶滅危惧種の保全や、植物群落の保全を目的としています。

次回は9月2日㈯9:00~10:30
登戸の二ヶ領せせらぎ館2階会議室
でお待ちしています。
※私はラジオの収録があるため少し早めに帰ります。

防除活動は、無償、ボランティアでやっています。
継続して活動できるように、ご協力お願いいたします。



2023年7月1日 特定外来生物のオオフサモを発見!!

https://twitter.com/elicco9_9/status/1674978666126921731

先月までいなかったので、大雨で流されてきたのでしょう。
このまま定着されると厄介です。

せっかく環境を整えようとしている中でのオオフサモ登場に何だかやりきれない気持ちもありますが、私たちがやらなければ定着してしまいます。
まだ定着しておらず、早期発見できて良かったです。

しかし、環境省にはオオフサモの防除については許可を得ていないため、許可申請を提出して次回までに防除できるよう調整するに必要があるかもしれません。

NPO法人 多摩川エコミュージアム 事務局が、環境省に確認します。

7月中旬 オオフサモの防除について環境省から回答

特定外来生物オオフサモの防除について環境省に問い合わせました。
小規模のボランティア集団が行う防除活動の場合は申請は必要ないそう。

今後、公的機関から補助金等をもらい複数年に亘る活動を行なう場合は申請が必要になります。

今年度は補助金の申請が間に合わなかったため、来年度は補助金を申請する予定です。
補助金で、参加者さんのスコップ、長靴などが賄えるようになりたいです。

来年度、もし補助金の申請がおりたら、環境省に再度問い合わせをするということになりました。

7月末 多摩川の一斉草刈り(オオキンケイギク刈り取り)

8月9日の狛江の花火大会の会場作りのため、周辺に生えていたオオキンケイギク他がほとんど刈り取られていました。
地面すれすれでの草刈りのため、他の植物との見分けがつきにくい状況となっています。
オオキンケイギクは多年草のため、種子ができる前に花を刈り取るか、根から引き抜くこと、かつ再生を防ぐには周辺の地下茎や根も取り除くことが効果的とされています。
通常の草刈りでは来年も生えてくると思われます。

8月はオオキンケイギクの防除は見送り、アレチウリオオフサモを対象として防除することに。

2023年8月1日㈯第3回 特定外来生物防除活動のレポート

アレチウリとオオフサモを81キロ防除できました!
ありがとうございます!

アレチウリを防除した場所で神奈川県レッドリスト2020「準絶滅危惧」の個体数が増えているのを確認しました。

4~5年前は、他の植物に覆われて、個体数が減少していたため、見つけるのも苦労しましたが、今年はだいぶ個体数が増えていました。

参加者は、ぜひこちらの植物を今後も見守っていてほしいです。
9月には花が咲き、10月には実をつけます。
毎月参加することによって、準絶滅危惧種の植物の成長を観察できます。

ポジティブな発信に努めていますが、保全は簡単にはいかないと思っています。
だからこそ、植物や、関わりのある生物たちが成長する姿を楽しんだり、絶滅危惧種の個体数が増えたりすること、参加者さんがそれぞれに保全に関わっていく上での楽しみを見つけてもらえるといいなぁと思います。

6月に参加された方が、6月は新芽の赤ちゃん状態だったのに、8月になるとアレチウリが成長していて驚いたそうです。新芽で覚えていたため、アレチウリの成長姿が分からなかったという話を聞きました。

植物は成長するため、子葉、双葉、本葉、そして花(アレチウリには雄花と雌花があります)や実、色んな姿を覚えておく必要があるかもしれません。
特定外来生物のため防除していますが、アレチウリも面白い植物なんです。


さて、ご質問がいくつかあったので、お答えします。

質問①「在来種を持ってきて植えないんですか?」

在来種であっても、他の場所から持ち込んで植えることで、元々この地域にいる生き物に影響を与える可能性があります。
環境を整えて、多摩川に元々いる生き物にとって住みやすい場所にしていきたいです。

質問②「野草を知りたくて参加したんですが・・・?」

防除の会では特定外来生物の防除活動がメインになってしまうため、植物観察会とは目的が違います。
植物を知りたい場合は、通常の植物観察会にご参加されることをおススメします。

観察会などのイベント内容はこちらからご確認ください。


次回は9月2日㈯9:00~10:30 

登戸の二ヶ領せせらぎ館2階会議室でお待ちしています。
※私はラジオの収録があるため少し早めに帰ります。

参加者の皆様に情報はお伝えしますが、重要種の場所の公開は控えてほしいという話をしています。

毎月防除活動をしながら、個体数を調査し、保全地区は在来種で群落が形成されるといいなと願いつつ地域に根ざした活動をしていきます。

そして、私たちが未来のためにできること、参加した一人ひとりが、環境保全に携わっているのだということを、誇りに思っていただけると嬉しいです。

防除活動は、無償、ボランティアでやっています。
継続して活動できるように、ご協力お願いいたします。

開催するまでに奔走する記事もあわせてどうぞ。

個人で特定外来生物をどうにかしようとしたら、色んな人から協力してもらえることになった話|のん🍀365日野草生活 (note.com)

第一回目に活動した記録
2023年6月4日㈰特定外来生物防除活動のレポート|のん🍀365日野草生活 (note.com)

第二回目に活動した記録
2023年7月1日㈯第二回 特定外来生物防除活動のレポート|のん🍀365日野草生活 (note.com)


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