変わらないけれど変わり続ける
自然に目を向けてみると、自由自在に風は吹き続け、水は流れ続けている。強さや速さ、その違いはあれど、自然の姿はどこを切り取っても同じ形は一つもない。日々瞬間瞬間目を見張る速さで変わり続けている。見逃してしまうとその景色には二度と会うことができない。
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私がこの世に誕生してから46年。生まれたての赤ちゃんから現在まで私は変化し続けてきた。身体はもちろん、心も。
特に、祖母が亡くなってからの変化が一番大きい。
だが、産まれた瞬間から私の存在は変わらない。
それ自体は変わらないが、私の身体も心も変わり続けている。
これは一体どういうことだろう?
生が脅かされるほどのショッキングな出来事を経験した後の私の変化は、自分も感じるところで、周りからも言われる明らかなものだ。が、変化していないものがある。
それはもちろん、私が生きていることもそうだが、それ以外に私の心の中の価値観や考え方想いなど、経験によって得てきた目に見えない心の一部分はまだ自分の中に残っている。
でも、それが変わっていなかったとしても、自分の外側で選び取っていく行動の数々は、自分の自由意思で変えることができる。
それが変われば、目に見える未来は必ず変化していく。
この数年の間に私が体験して得た真実を、目を凝らして見つめてみると、私の心の中で変わらなかったものは、私が向き合わなければならない課題だった。
そこに向き合っても、私の存在は変わらなかった。けれど、私は変わり続けてきた。
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変えれないものはない。自分がそれに気づき、自身が変わることを自ら選び取るなら、人間も自然と同様一つの場所にはとどまらず、変わり続けることができる。もし自分の中になにかしらの理由があるのなら、それは変化する自分を前に恐れているだけではないだろうか?
変化していく道への一歩を踏み出さない自分へ、ただ言い訳を述べているに過ぎないと思った。
だが、その場所に勇気をもって果敢に立ち向かっていくのか、その場所を回避するのか、その選択の自由も自分の中にある。
そして、変わらなかったものを愛と調和をパワーに、自分から切り離し削ぎ落としていくのか?それを選択するかしないかも同じく自由だ。
目に見えないものは変わらないものもあるが、目に見えるものは変化し続ける。そして、変わらなかったものまでもが「愛と調和」を胸に抱き手放す事ができる力を人は持っている。それが経験した真実の一つだ。そして、私は、その真実を信じ生きていく。
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