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ピンチョン

トマスピンチョンのまだ読んでいない長編をアマゾンで買おうとしたけど
とにかく高い。

ので、市立図書館で借りることにした。本棚の本を整理している女性職員のもとへいき、トマスピンチョンの○○という小説をお借りしたいのですが、ありますか?

落ち着いたとても丁寧な職員だ。
すぐに調べますのでこちらへ。

カウンターへ向かう途中ですこしふりむいて、えと、トマスなんでしたっけ?ピンチョンです。

カウンターに入り、また、ピ?
ピンチョン!です。
と、大きな声で分かりやすく発声したものだから、しずかな図書閲覧室にピンチョンがこだまする。

図書館で働いているくせにピンチョンも知らないのか!などとはつゆほども思いませんよ。
ただ、いい加減にしろ!ピンチョンピンチョンて、言うこっちが恥ずかしいわ!とは思いました。

当館の蔵書にはございませんが、県立図書館にはあります。取り寄せますか?ピンチョン。

お、まだやるか!

はい。お願いします。ピンチョン。




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