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愛を知りたい35歳独身女 鍛錬1日目
「愛するということ」
精神分析家で社会哲学者のエーリッヒ・フロムさんが書いた本だ。
ぶち上げすぎる自己肯定感をもち、彼に対してジャイアニズムを振りかざし、自分と動物しか愛せない私に、姉が勧めてくれた。
「これ読んだら35女も人を愛せるようになるかもよ」
先日彼と喧嘩をし、別れる問題まで発展した時に、ふとこの本を思い出した。
どんな本かなとネットで調べてみたところ、日頃から漫画以外の本を全く読まない私には到底読めないであろう本だった。
いわゆる恋愛ハウツー本や、自己啓発系ではなく、愛するということを哲学的に分析しているご様子。
「無理だ」
そう思った。どう考えても読めそうにない。
でも私だって人を愛したい!でもどうしたって読めない!
葛藤の末、愛するということを読んだ人が書いているレビューを読むことにした。
レビューを読んで私は衝撃を受けた。
愛するということは誰しもが元々できることではなく、日々の努力の積み重ねだというのだ。
日々相手に与え続け、努力した結果、人を愛すことができるようになるのだ。
そして、他者を愛せない人は未熟者だということも書いてあった。
その通りすぎてびっくりした。
私はありとあらゆる人のレビューを読んで、愛するということを完全に理解した。
そして私は愛するための鍛錬を始めた。