見出し画像

人より歯が8本ありません

きちんと歯を磨いてないからだ。
自己責任。
そう思いますか?

違うんです。
生まれつき、人より歯が8本ないんです。
具体的にいうと、親知らず4本と上下奥歯1本ずつがありません。

「あぁなんだ、親知らずをカウントに入れているのね。それなら私だって2本しか生えてこなかったから、大したことないじゃん。」

ってちょっと脳裏によぎりましたか?
そう、まさに人より歯が8本ない張本人(ないちゃん)もそう思っていたんです。
ミドサーになるまでは!!!!

このnoteはまきとないちゃんで配信しているポッドキャストのなかでも特に聴いてもらいたいエピソードのanother storyです。
ポッドキャスト配信のエピソードと共にお楽しみください。


「欧米型」と言われて調子にのる

健康寿命を仮に70歳とした場合、ミドサーの35歳はまさにその折り返し地点です。
生まれてから今までの健康人生の前半は、歯が8本ないことをむしろ「誇り」に思っていました。
なぜなら、歯が少ないおかげで、めちゃくちゃ歯並びがいいから!!!
歯科矯正をし終わったところですか?というくらい歯並びがいいんです。
加えて、口内環境が生まれつき良かったのか虫歯にもならず、歯に関してはある種私の強みでもありました。

その状況に大きな変化が現れたのは、二十代前半のある日ハンバーガーを食べていた時でした。
ごり・・・・
という音と共に左下の奥歯が見事にかけました。
ついに私にも虫歯が来たか・・・と絶望しつつ歯医者へ。
すると、歯医者さんが口内を見ながら「?」顔をし、「歯列矯正しましたか?」と質問が。
次は口内のレントゲンを撮影し、その結果を見ながら、また歯医者さんは「?」顔。そして、「親知らず抜きましたか?」と。
当然どちらの質問にも答えはNOでした。
そこで歯医者さんが一言、「この歯の本数はアジア人には珍しいですね、欧米では見られるみたいですけど」と。

欧米型って、なんか嬉しいじゃん。
めちゃくちゃ昭和顔の私にとって「欧米型」が私の要素としてあることに浮かれました。
そして、かけた歯も虫歯ではなく、単にかけてしまったということで白い詰め物をして治療終了。
ここで、歯並びが良い、虫歯がない、だけでなく「欧米型」という強みが追加されました。

「奥歯は二本」という常識を知らなかった私

「欧米型」という響きに調子に乗り、白い詰め物が取れても詰める、取れても詰めるをなんの疑問も思わずに繰り返していました。

その考えに一抹の不安が過ったのは、35歳を迎えた春でした。
また白い詰め物が取れて歯医者に行った時、ふと、この詰め物が取れては詰めるということを一生続けるのか?というかそもそも続けられるのか?と疑問に思いました。

そこで歯医者さんにいろいろ聞いてみることに。
そして初めて「欧米型」である私の口内は、奥歯が人より一本ずつ少ないというよりも、奥歯が一本ずつしかないということ、白い詰め物を詰めるたびに奥歯を削らなければならないことを知りました。
お恥ずかしながら、一般的には奥歯が二本ずつであるということすら知らなかったのです。

え?
そしたら白い詰め物をする回数は少なければ少ない方が良くない?
一本しかない奥歯って、あと数十年持つものなの!?
いつも完全受動的であった歯科医院での私の態度が、一気に能動的に転じた瞬間でした。そこからカウンセリングをしっかり受け、お金を惜しまず課金をすることを決めました。
その結果、白い詰め物はセラミックになりました。

忍び寄るクラック

ただ、それでも何か違和感がありました。
でも、白い詰め物は課金してセラミックにしたし!大きいところは直したんだから!と、課金に酔って(?)学ばない姿勢を再びとるようになりました。今ではこの点を猛省しております。

セラミックにした左下の奥歯の違和感が継続していたため、食事の際は右に依存するように。
すると、あの不安がまた過ぎるようになります。
このままだと、左だけじゃなくて右の歯も欠けちゃわない?だって私の奥歯は一本しかないんだから!!!!

そして歯科医院に再訪。
レントゲン、噛み合わせなど多方面から検証し、他の歯科医院まで行きセカンドオピニオンをいただいたところ・・・
初期のクラックではないか?とのこと。
クラック?ヒビですか??
そう、一本しかない奥歯に小さなクラックが入っていました。これへの治療は大きく分けて二つ。一つは、セラミックを外し治療をする、もう一つは、定期検診で確認しつつ現状維持。
セラミック、入れたばっかりなんですよね。高かったんですよね。ということで今は後者を選択中。
歯との戦いはこれからも続くことが決定しました。

健康寿命を延ばすために一番必要なのは歯じゃない?

健康人生の折り返し時点のミドサーで直面した歯問題。
食事のたびに、10代、20代とは違う歯間の詰まりも感じるようになりました。楊枝をシーシーしているお兄様方の行動もわかるように。

歯は実は色々な身体の機能に直結すると聞きますよね。
例えば、歯の健康が脳の活動をサポートするであったり、歯で咀嚼することによって栄養を吸収し消化することから内臓にも影響を与えるであったり。
そういうことはもちろんのこと、そもそも食べなければ生きられないわけですし、そのためには歯がないといけないのです!
そしてできるなら、美味しいものを食べ続けたい。それが生きる活力になります。

自前の歯は一度失ったら取り戻すことができません。
だから、この歯をできる限り持たせることが大事なのです。
自分の歯で、美味しいものを食べ、幸せな人生を送る。
そのためにミドサーの私は、歯ブラシ、歯間ブラシ、フロスと年々デンタルアイテムを増やして、抵抗しているのでした。


いいなと思ったら応援しよう!