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なぜベルリン、プラハなのか?(ないちゃんのぼやきnote)
旅に出ようと決意し、その行き先がベルリンとプラハになったのには、プラハに親しい友人がいる以外にかなり個人的な理由がありました。
そもそも親しい友人がプラハに移住する前から、ベルリンとプラハは私にとって「夢の都市」でした。
実は一度、あまりに行きたすぎて、ベルリンで開催される学会にアプライしアクセプトされ、それに合わせてプラハにいる研究者に会いに行く計画まで立てていました。
そして実際に成田空港の搭乗口まで行っているのです(!?)。
え?それで行ってないってどういうこと??
いや、それは私だってそう思う。
これが、ないちゃんたる所以といいますか、とんだしくじりを犯したのです。
ないちゃんのしくじり
空港の搭乗口で報告内容の見直しよりなにより、行きたいビール屋さんやスポットをGoogleマップにピン立てをしていたら、人生初の呼び出しをくらいました。
これまでの経験から、オーバーブックかなにかかな??と思い呼び出し先に行ったところ…
「お客様、パスポートの有効期限が足りませんので、搭乗できません」
…はい??
え、有効期限はあと数ヶ月あるんだけれども??
ヨーロッパ圏では、有効期限3ヶ月が必要。帰国日には1日足りず、このままだと帰ってこられませんとのこと。
信じられない…
そして泣く泣く空港を後にしました。
学会報告のために行くことにしていたため、その後も実はめっちゃ大変でした。
渡航キャンセルに伴う会計処理、先方への連絡、ハイブリッドでの学会参加などなど。完全に私の落ち度100%の珍事なので、ご迷惑をおかけした皆さんには謝り倒しました…
そんなこんなで、夢のベルリン、プラハ出張が立ち消えて数年。
もう縁のない地域なのかも…と思っていました。
なぜベルリン、プラハがないちゃんの「夢の都市」なのか?
ではなんでこんなにもベルリンとプラハに行きたいのか?
私が社会科学の「研究」というものに関心を持ち始めた頃、世は(?)民主主義ブームでした。
最も有名な著作として知られているのは、サミュエル・ハンチントンの『第三の波』ではないかな?
第三の波とはなにか?というと、これまで世界は民主化の波を3度(民主化①→非民主主義化への揺り戻し→民主化②→揺り戻し→民主化③)経験していて、3度目が1970年代から1990年代にかけて起こっている、というものです。簡単に言うと。
さまざまな国が経済的に豊かになったことで、市民が主導して民主化が起こる(俗に言う市民社会論)
民主主義同士は戦い合わないから、多くの国が民主化すれば平和になるよね(俗に言うdemocratic peace論)
こんな感じの見方が多く、当時でも独裁制を続けていた国家に対する研究は、どこに民主化の萌芽があるか?どのように民主化するか?が主流であった気がします。
当時の私は、もちろんこの考えにどっぷりハマり、本を読みまくっていたし、知識をかじったことでイキってもいました。ダサ。
ただ、「研究」への関心がより深くなっていくと、この見方に違和感を覚え始めました。
独裁制っていずれ民主化するの?そもそも民主主義って終着点なの??
2024年現在の世界を見ると、民主主義に向かう進化論的な考え方が単一的な思考であることは明瞭なのですが、当時はこの考え方に疑義を感じた自分は異端か?とびくびくしたほど、世は民主主義ブームだったのです(?)。
そこでまずは手始めに、理念的な民主主義の定義、それに関する議論や歴史的変遷を理解しようと取り組みはしてみたものの挫折、お恥ずかしい…
それならと、まずはなぜ人々が民主主義を選んだのか?という人の考えなら理解できるかも、と思い始めました。
ここで当時の私にとって身近な事例が、プラハの春(1968年)、ビロード革命(1989年)を経験したチェコと、象徴的な民主化を遂げたベルリン(1989年ベルリンの壁崩壊)でした。この2つの地域の人々がなぜ民主主義を選んだのか?これをまずは理解しよう。
ここから私の研究人生が始まっています。
だから、どうしても一度は自分の出発点に行ってみたい!
ベルリンとプラハに行きたい!!
それがようやく実現しました。うれしい。
(とはいえ、ここから紆余曲折をかなりしまして、このスタート地点とはかなり異なる研究をすることにはなるんですけどね)
Special Thanks to #ベルリンのさきっちょ さん
ほぼほぼ私の趣味発信で決定した旅ということもあって、行きたいところは明確にあったものの、それ以外の情報(特にグルメ)がまったくわからず。
プラハには友人がいるので色々と付き合ってもらえると踏んでいましたが、ベルリンは何がおすすめなのか皆目見当つかず。
そこで頼りになるのはポッドキャストの繋がり!
ベルリンでポッドキャストやっている方はいらっしゃらないかな?と検索して発見したのが、ベルリンのさきっちょさんでした。
さかいちゃんといしいちゃんの穏やかな会話が心地よく、あっという間に聴いてしまいました。ベルリンに関心があってもなくても、おすすめです。
ここは、在住者におすすめのグルメを聞いた方が良いだろうと思い、さっそくメッセージを送らせていただきました。
ご丁寧にDMをいただき、感謝感激!!!
おすすめのバーやレストランにめちゃくちゃ行かせていただきました。在住者のおすすめは本当に間違いなし、最高でした。
さかいちゃん、いしいちゃん、ほんとにありがとうございます😊