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コーチのセッション力「違和感を放置しない」
コーチングの講師をやらせていただく上で、自分のセッション力を高めるため努力を続けることはとても大切だと思っています。
先日、練習セッションを録画させてもらい、先輩コーチと一緒に振り返りをしていたところ、自分はセッションの中で重大なミスを犯していたことに気がついたので、自分のための備忘録として、そして同じくセッション力向上を目指すコーチ仲間の方々へ何かの参考になれば…そんな想いでここにその振り返りを記します。
私がセッション中に犯した重大なミスとは…
クライアントに感じていた違和感を確認せずにそのまま進めてしまったことでした。
一番初めに感じた違和感は、セッションでクライアントが話をする中で見せた笑みでした。その笑みに違和感を感じていたにも関わらず、その違和感を私はキャッチせず、そのままセッションを進めてしまった、これが一番の大きなミスであったことにあとで気が付きました。
結果的に、クライアントが持ち込んだテーマはクライアントが本当に考えたいと思っていたテーマではなく、真の課題はセッションのテーマをそれに設定してしまうクライアントの在り方だった(抽象的すぎて何を言っているのか分からないと思いますが…)、ということが分かりました。
コーチングセッションの中でコーチが抑えなくてはいけないポイントの一つにクライアントの本当の課題はどこにあるのか、を探ることがあります。
そして、その真の課題はクライアント自身も気づいていない、もしくは心に蓋をしていることがとても多いのです。それを見つける大きなヒントとなっていたその違和感を私は放置してしまったことが、今回は大きな反省点となりました。
これからは、ふっと感じた違和感はどんな小さなものでも逃さずに、キャッチしていく事が大切だということを教訓として学ぶ経験となりました。