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クライアントと継続セッションを始める時に、必ず私が確認する項目のひとつに、そのクライアントにとって大切にしたいルールを聴くことにしています。

このルールは何かの意思決定をする時の判断材料にしたり、
セッションを進めていく中で、クライアントが大切にしていることを置き去りにしていないかチェックするために確認している事です。

その中で先日クライアントが口にしたマイルールに
「やりたくないことはやらない」
と言う言葉があり、これが「いいなー」と思ったので皆さんにシェアをしようと思います。



やりたくない事はやらないの本質

「やりたくない事はやらない」の本質は、
「好きこそものの上手なれ」です。
人は嫌いな事、やりたくない事、をやるよりも、好きな事、やりたい事をやっている時の方が圧倒的に高いパフォーマンスを発揮するからです。

先日、とあるお仕事のオファーをいただきました。
実はそのお仕事の報酬がわりと良い内容だったので、一瞬心がときめいたのですが、じっくりと考えた結果お断りすることにしました。
それは私が「やりたい!」と思える要素があまり入っていなかっため、
高いパフォーマンス出している自分をイメージすることができなかったためです。

2019年に独立して以来、色々な企業さんとお仕事をさせていただいきましたが、基本的に「やりたくない」と思った仕事は引き受けない事にしています。つまり、私は今、やりたいし事しかやっていないので、とても幸せに仕事ができています。

やりたくない事をやらないために必要な努力

「そんな呑気な話は、家族を養っていないやつのいう話だ…」
なんて壮大なツッコミをいただくかもしれません…。
今の仕事がつらい、会社が嫌だ…、そう口にする方たちは、仕事を辞められない理由の一番に「家族を支えなければいけないから…」を口にします。

もちろん、生きていくために収入の確保は大切です。
一方で、
「収入を確保しなければいけないから、今の仕事はやめられない」
の中に、
「現状維持が一番安心」
「今更仕事を変えるのは、面倒だ」
などの気持ちが潜んではいないでしょうか?

「収入のためにに今の仕事はやめられない」の言葉の中に、
やりたくない事をやらないために必要な努力を避けたい気持ちが込められているように私には聞こえます。

やりたくない事をやっているのは自分の選択

私はここで、「やりたくない仕事は努力してでもやめましょう」と
言いたいわけではありません。

大切なのは、もしも今やっていることが
「本当はやりたくないのに、仕方なくやっている」と思っているならば、
まずそれは、自分が望んでその選択をしている、と言う事を理解すること。

そして、やりたくない事でもやりたい事にどうすれば変えることができるか、について努力してみることが大切なのではないかと思います。

やりたくない事をやらないための努力は辛くない

私のクライアントに、
「今の会社を辞める予定だが、その前に自分がこの会社に勤めた意味を自分で納得したい」という想いから、辞める前の最後の仕事として、新しい企画を立ち上げる決意をした方がいました。

するとその企画が大成功をおさめ、社内で大きく評価され、今度会社で表彰されることになったそうです。(しかもその部署で、個人が表彰されるのは初めてのケースとのこと)
まさに、この方は、やりたくない事をやりたい事に変える努力を積んだ結果、社内でやりたい事を実現させたのでした。

このクライアントは、企画を進めるために、色々な壁を乗り越えてきました。その中には、気の重くなることや、大きな勇気を要されることもたくさんあり、もちろん大変なこともたくさんあったでしょう。それでも、この努力をクライアントは楽しみながら、自分の前進を感じながら壁を乗り越えていったように私には見えました。

やりたくない事をやらないための努力は、やりたくない事を我慢してやる努力よりも、数十倍も充実し、楽しくこなせるものです。
私がいま重ねている努力も、「努力」ではあるけれども「辛い」というよりは「楽しい」努力の積み重ねです。

皆さんは、やりたくない事をやらないために、どんな挑戦や努力をしていますか?

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