この春、子どもの担任の先生が代わってしまって、さぁ大変!
子どもを育てていて、毎春、心から祈り、神頼みしたくなることがあります。それは、子どもを受け持つ担任の先生が誰になるのか、ということです。
この春、娘の通う特別支援級の受け持ちの先生が代わられました。これまでは、小学校入学から2年間、中堅の女性の先生が受け持たれていました。
新しい担任の先生は、
特別支援級を受け持たれるのが初めての
産休から4月に復帰されたばかりの
若い女性。
控えめに見て、
「さあ、大変!」
と思いました。
現在、感染防止のため小学校は休校中です。
再開までの間に、よぉ〜く考えよう。
子どもにとって過ごしやすい学校生活を作っていくために、新しい担任の先生にどんな風にはたらきかけて行こうかなあ…。
先生に我が子のことを好きになって欲しい
新学期が始まる前に「顔合わせ」という場が設けられて、新しい受け持ちの先生に子供と一緒にお会いしました。先生のお子さんはまだ生後10ヶ月で保育園に通い始めたばかりとのこと。
おお、それは、夜間の授乳や保育園の送迎やお風呂入れや、夕飯の作成、毎日の洗濯、時間が圧倒的にない状態…
おそらく、初めての子育てということで、心の余裕というかキャパが小さくなっておられる可能性が大…
ということは、教室運営をされていく中で受け取るべき、子供たちが発する情報を受け取りにくくなっておられるかもしれないなぁ。観察して実践してフィードバックしていく時間が圧倒的に少ないんじゃ?
自閉症スペクトラムの娘にはたくさんの苦手があります。
大きな音、予定の変更、話し言葉だけでなされる指示、ただ参加するだけの朝礼などなど。
早く集合場所に来て欲しいのに来なかったり、ずっと泣き続けたり、先生を困らせる場面が多々あろうかと想像します。
しかしながら、娘の問題行動は、全て困り感の裏返しなのです。それを知って欲しいのです。そして、嫌いにならないで欲しいです。
私たち親は子どもに関する情報の蓄積があります。取り扱い説明書を頭の中に持っているはずです。先生に対して我が子の説明責任があります。
自分が知っていることを先生に分かってもらえるように伝えていこうと思います。学校に丸投げして、日々の生活からくみ取ってもらおうとすると時間ばかりが経っていきます。やっぱ、言わないと分からない。
特別支援級では先生と毎日連絡帳でやり取りする機会がありますので、まずはそこで小さなことから一日一つずつでもお伝えしていきたいです。(ただし、負担にならないボリュームで。)
教えることを諦めないで欲しい
小学校新三年生になる娘には、軽度知的障害があることが最近分かってきました。
先生方はこれから娘に授業されていくと、
「アレ?伝わらない。説明がしみ込まない。理解してないみたい。」
とお気付きになる日が来ると思います。そして葛藤なさるでしょう。分からない子に教える必要があるのかと。
『障害受容』は先生方であっても体験されることではないでしょうか。特に初めて支援級を担任されるのであれば…。先生とは本来、伸びていく子を指導したい、という欲求があるようにお見受けします。一向に伸びない子を指導して行くのは苦しそうです。
そこで私は言いたいのです。
「教えることを、諦めないで!」
か・ら・の
「工夫や、やりがいにつなげて行って!」
通常級の子どもたちと相対的に比べると、そりゃもうカタツムリ並の遅さではありますが、本人比で行けば、ちゃあんと成長しているのです。
ひらがなを覚え、
カタカナを覚え、
文章を読めるようになり、
たどたどしく日記を書けるようになりました。
前の担任の先生は、コツコツとあきらめずに何度も同じ課題を分かるまで繰り返して下さっていて、とてもありがたかったです。
おそらくその境地に達するまでには、先生の中でも成長があったのではないかな、と思うのです。
だから、親として出来ることは、新しい先生を応援していくことだと考えています。娘から伝わってくる学校生活について、気がつくことは何でもリアクションしてみようかな。宿題の内容や教科のノートなどからでも分かることはあります。
情報収集、情報提供、共有、最適化
するのみです。
おわりに
小学校の担任の先生は、交代されていくのが普通です。
さまざまな特性を持つ娘ですので、「さあ大変」とならないようにしたい。
先生にどう働きかけて行くのか、この機会に、娘の髪の中に顔をうずめながら(うっとり)、考えてみました。