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本当の青を。 (#呑みながら書きました #N1グランプリ2021)
皆さん、どんどん書かれて発表されていますね。今年を振り返る記事。このタイミングで、私はどうしても書いておきたいことがあると思い至りました。義実家でYEBISUビールを呑みながら勢いで書いてしまいます。
実は、私にはずいぶん長く心の中に錨のように沈んでいる記事があります。
私の奥に溜まっているマグマのような感情は、なかなか、外に取り出せてはいない。もっと負の感情をむき出しにしたかった。
しかし、明るい部分から逃れられない。
むしろ、明るい部分に逃げている。
まだ青い絵の具を使っていない。
明るくて口当たりのいいほっこりした世界観。
私のnote のイメージはそうだと思います。私の持ち味であり、褒めてくださる方もいて、本当にありがたいです。
でも、私は綺麗な心地よいだけの生活を送っているのではありません。身を削るような作業を繰り返した果てに疲労感に沈んで寝落ちする夜もあります。それをつぶさに書いてみたいと思う日もあります。
青い絵の具、使ってみたいな。
ずっとそう思いながらnoteを書いてきました。
でも、だんだん変わってきたんです。負の感情、そのまま吐き出さなくてもいいのかな?と。そして先日、『限りなくブラックに近いグレー』という記事を書きました。その時に、自分の気持ちを『明るい方にチューニングする』と表現してみました。真っ暗な気持ちの日もあるんですが、そんな日でも、ビカーッと光が差し込む一瞬があります。
ブラックな気持ちをグレーにしてくれる、日常の「光」。
そこを見ているんだと。
生活をしていくなかで、強く振り切れる程の激情を感じたときに、溢れ出しそうな激情を制御して書いていきたいです。
そこにはあります。
焼き切れるような怒りや、びっしりと水滴がついてしたたり落ちる寸前の悲しみが。
無かったことにはしない。
そこにはある。
昼下がりの抜けるような青空、遠くの方へ飛ぶジェット機を見た時、やっとホームに入って来た快速電車に扉が開いて乗る瞬間、普通の顔をしている私の脳裏にしゅぱっと広がるあの感情。
誰にでもある。
それを忘れて能天気にしているんじゃないよ。
そこにあるって知ってる。
本当の青を。あの青を!書きたい!
上手くなりたい。
⭐︎⭐︎⭐︎
はい!というわけで、長々と葛藤ダダ漏れのnoteを書いてしまいましたが、ここから!やっと『N-1グランプリ2021』です。
師匠、この機会をありがとうございます。
(時間的に今年が残り少なくなっちゃったので)ベスト3です。
第3位
これ、年明け早々に書いたやつです。
夫とのあれこれを書いたんですけど、すんごい読まれてしまってちょっと恥ずかしかったです。
「これって愛だろ?」
ロケンローな気持ちでノリノリで書いたので、気に入っています。
第2位
先日、水野うたさんの手紙コンテストで賞をいただいた記事の前日譚です。大好きな同僚の魅力を伝えたくて、その一心で書いたものです。公式さんの「今日の注目記事」にピックアップしていただきました。
これを読んだ人は、ふわんと勇気が出るように力を込めています。
第1位
本当の青色を見に行く。
絵の具のチューブや色鉛筆で目にしている色は本物ではない。化学物質を合成して色を再現しているに過ぎない。青い色が見たい。はっきり分かるように、しっかりと感動したい。心の底から美しさとか光とか色とかピュアな原体験としての祝祭を感じたかった。
じゃーーん。これです。
コンテストに応募したけれど、棒にも箸にも引っかからなかったやつです。でも作者の私としては、思い入れがあるものです。
初めて世界を見始めたきっかけを書いたものです。そして、私は本当の青を求めて旅に出ました。
⭐︎⭐︎
いつも優しく気さくにお声をかけてくださる皆さん、本当にありがとうございます。noteの世界でも出会いと別れがありまして、今、こうやって読んでくださることは、私にとって当たり前ではありません。何かご縁があってありがたくもこの文章を目にしてくださっていると思っています。
良かったら、また来年も、仲良くしてください。
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