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顔に6針縫う怪我をした長女

その日も、家族みんなで、近所のお風呂屋さんでひと汗流してました。

お風呂上がりに、夫はビール飲んで、
私と、子供達は、かき氷食べて、
さあ、帰るよー!の一言で、2人はキャッキャと、笑いながら外に出ました。


長女4年生。次女1年生。
2人とも、毎日登校して、友達も増え、毎日楽しく過ごしてました。


よーし、車までケンケンで行くよー!

と、次女が、ケンケンしている所を見つけ、
転ばないようにねー!
って声をかけた瞬間、
長女が、転んで倒れたまま、
動きませんでした。

慌てて走り寄り、起こそうと顔を見たら
口から血を流して泣いていました。


えっ?
大丈夫?大丈夫なの?
痛い?
どこが痛いの?

と、言っても大泣きして、
何も言える状態ではありません。


とりあえず、抱きしめて、車に乗せようと、抱えて、車にまで連れて行きました。


「うがいしたい。」
と、泣きながら言って来たので、

持っていたペットボトルの水を渡し、
うがいさせました。


吐き出した水は、真っ赤で、
それを見た長女はまた大泣きしました。


でも、口の中が、血の味がする。
もう1回、うがいしたいけど、見たくない。そう言っていたので、
目をつむらせて、うがいさせました。


何度やっても、真っ赤な水。

どこをどう怪我したのか分からず、
私もかなり動揺しました。


口の中を切ったんだ。
でも、歯はある。大丈夫だ。


鼻水と、涙で、鼻の周りも、血だらけになっていたので、拭いてあげようと思ったら、
鼻の下から、血が出ていた事に気付きました。

しかも、拭いているのに、感じないみたい。このままでは、いけない。


すぐ、病院に連れて行こう!

そう言って、夫に次女を任せて、
長女を病院に連れて行きました。
時間も、時間だったので、総合病院の救急外来へ車で向かいました。 


長女は、病院へ着いて、しばらくしたら落ち着いてきて、泣きやみましたが、
一言も、喋りませんでした。


名前を呼ばれて、診察室に入ったら、優しそうな女の先生で、ホッとしました。

傷口を見て、どこで、どうやって転んだのか説明をして、消毒をしてもらいました。

駐車場のコンクリートは、ツルツルした感じでなく、荒めのゴツゴツしたアスファルトでした。

膝と、手首近くの手の平も、少しの擦り傷がありましたが、思いっきり顔から行った感じでした。

お母さん、ちょっと傷が多いのと、深い所もありますね。少し縫った方がいいので、お母さんは、外で待ってて下さい。


そう言われて、診察室から出されました。


その数分後、長女の、泣き声、叫び声が、廊下まで聞こえて来ました。

痛い。痛い。
ヤダー!やめて!
もうやめてー!離してー
痛いーー!!!


私が治療されているのかと思うぐらい、
痛みも、辛さも、苦しさも、伝わって来て、泣いてしまいました。


お母さん、終わりました。

診察室に入ったら、長女はベットに横になってシクシク泣いていました。

私は、すぐに娘の手を握り、大丈夫だよ。
もう、終わったよ。よく頑張ったね。

と声をかけたら、また大泣きしました。


先生から、

擦れた場所が、荒めのコンクリートだったのかな?
傷も、鼻の下から、唇の間で、6針縫いました。唇の2箇所と鼻の穴2箇所に麻酔をしてから、縫うつもりだったのですが、

1箇所目で、ものすごく嫌がって途中で出来なかったので、麻酔をしないで縫いました。

1箇所だけでも麻酔が効けば痛みも出なかったのですが、4箇所中途半端に痛がった後に6針縫ったら、痛い回数が増えるので、最初から6箇所縫った方が早く終わるので、麻酔しませんでした。

よく、頑張りましたよ。

と、言われました。

ほとんど麻酔なしで、6針縫ったんだ。
かわいそうに。それは、痛かったよね。

と思い、私まで涙が溢れて来ました。

そして、歯も打ってるだろうけど、
舌も噛んでしまったのか、
切れてしましたが、
舌は縫わなくても大丈夫そうでした。

1週間後にまた、また診せに来てください。と言われてました。


家に、帰るまで、シクシク泣いていましたが、次女も、夫も寝ていたので、そのまま寝ました。

眠っている長女の顔を隣で、ずっと見ていました。

唇が、鼻よりも高く腫れていました。
私は、朝まで眠れませんでした。


抜糸の日まで、学校に行きたくない。
と言い、1週間お休みしました。
次女は、入学して初めて1人で登校する事になりましたが、お友達と行けて楽しかった!と元気にしていたので安心しました。


長女は、学校行きたかったけど、
この状態では、絶対行きたくない!
と大泣きしましたが、
腫れも少しずつ引いて来て、
食欲もありました。


駐車場を出てすぐ、
次女だけでなく、長女にも、
もっと注意してしてあげれば良かった。

そう自分を責めてしまいましたが、
長女の、回復していく姿を見て、
安心しました。


そして、1週間が経ち、抜糸の日となりました。


抜糸したら、やっと学校に行けるー!
とワクワクしながら行きました。

良かった!と思ったのですが、
また、長女を失望させる言葉を
聞く事になりました。


続く。

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