表現規制反対派が排除されないようにするには
日本では、かなり昔から、政治や社会に関する議論や運動を嫌う風潮が根強い。
最近では、ジェンダー系や社会学系が、静かに排除されつつある現状が、Xでも話題になった。
表現規制反対という思想もまた、ジェンダーや社会学と同じく、政治的側面が強い分野である。
これが、彼らと同じようにならないために、何が必要かを書いていきたいと思う。
1 過激な発信は内容を検討する
例えば、表現規制は、全てポリコレ(政治的正しさ)によるものだとか、フェミニストの仕業であるといったものである。
こうしたものは、男女平等が叫ばれる現代においては、危険視されやすい。
重要なことは、ポリコレやフェミニストと上手に付き合うことである。彼ら、彼女らの全てが、話が通じない「オタクヘイター」ではないことを、まずは理解すべきである。
表現規制を招く要因は、多様であるので、何でもフェミニストやポリコレのせいにするのではなく、様々な原因や要因を検討すべきである。
例えば、表現規制は、青少年の健全育成のため、あるいは、公序良俗のため、差別撤廃のためなど、いろいろな「お題目」のもとに実施される。
視野狭窄になるのは、一般層からの批判や危険視を招くだけではなく、表現規制への対応力を下げることにも繋がる。
できる限り、多様な原因を考えられるようになった方がいいと思う。
2 嫌いな表現の自由も守る
そのほかとしては、自分の嫌いな表現も、できるだけ守る(尊重する)姿勢を示すことも重要だ。
自分の嫌いな表現を好む人も多くいる。自分が嫌いな表現だから潰していいというのは、規制派と同じ思考である。
日本国憲法に定められた表現の自由は、基本的にどんな表現も保護している。表現に上とか下は、ないのである。
また、多様な表現を守れば、味方を増やすことにも繋がる。自分の嫌いな表現も守ることは、とてもいいことなのである。
3 現実の活動に参加する
可能ならば、表現規制に反対する政治家や活動家のボランティア、イベントに参加することも、重要な意味がある。
現実での活動は、直に表現規制を抑制することもでき、効果も大きい。
もし、ボランティアなどに行けないなら、表現の自由を守る議員や団体に寄付をするのも、良い選択肢になる。
政治家にとっては、ネットでしか話さない人と、現実で何度も会ってる人やよく寄付をしてくれる人は、見え方が全然違う。
ネットでの活動のみでなく、可能なら表現規制に反対する議員などのボランティアや寄付もしてみよう。議員さんにとっても、嬉しいことだし、定期的に活動に行けば、顔や名前も覚えてくれる。これは、とても大事なことで、ネットの活動だけでは、限度があることである。
4 ネットですべきは「応援」と「呼びかけ」
表現規制反対活動で、ネットですべきことは、意見の対立やレスバではなく、非難の的にされた作品や作者の応援や、表現規制に反対する議員や団体への支援の呼びかけである。
確かに、強い言葉で、レスバをすれば注目は得られるが、注目で集まるのは、ネットでの対立が好きな人やいいねを欲しがる人が多い。
そういった人の中には、表現の自由を真面目に考えていない人もいる。
それよりも、被害にあった作者や作品を応援し、議員への支持呼びかけなどの方が、良質な支持者を集めやすい。
それに、被害にあった人も、支援や応援を受けられるので「作品の撤去」という、判断をさせない方向に向いてもらうことも、しやすい。
ネットでの作戦で重要なのは、レスバで威勢を示すよりも、表現規制の被害を受けた作者や作品を応援し「この作品にはこれだけの支援者がいるんだぞ」というところを見せることである。
レスバで論破するより、表現規制の被害を受けた作者に応援のメッセージを送る方が、総合的に見て良い結果を招くのである。
また、レスバは、外から見ると見苦しいこともある。一般層の支持を受けるためにも、ネット上での表現規制反対活動は、応援を中心にした方がいい。
5 キモオタだからこそ礼節、服装に注意する
いまだにオタクというと、右翼やネトウヨだという誤解を受けることがある。
だからこそ、言葉遣いや態度には、気をつける必要がある。
また服装も可能な範囲で気にかけた方がいい。
これもまた、一般層からの誤解や偏見を減らすために必要なことだ。
・まとめ
重要なことは「一般層との共存」にある。
先鋭化しすぎると、一般層からの敬遠や危険視を招く。弁えるべきとは言わないが、不必要な煽りや、対立は避け、主張すべきは主張することが、これから先も表現規制反対派が、一般層から危険視され「排除」の対象にならないために、必要ではないか?