「入浴シーン」が女性差別?
鬼滅の刃の3期目が出るとのことで、嬉しい話だと思ったら、なんと「入浴シーン」が批判されているという状況らしい。
実は、入浴シーン批判問題は今に始まった問題ではなく、過去には「ドラえもん」でしずかちゃんの入浴シーンが問題視されたことがあった
あと、こちらが、今回の鬼滅の刃の入浴シーンについて寄せられたご意見の例らしいです https://t.co/cBCKQAgtmi pic.twitter.com/UwMd4Lzjy6
— カイのオタク文化ラボ【⋈】 (@kai_anime6420) February 15, 2022
【参考記事】
特に近年では「女性差別」や「性的搾取」と言った、本来非常に重い意味のある言葉が、多用される傾向がある。
このように、広告やアニメなどのたった数秒~長くても1分ほどの問題のシーンを批判するためだけに、これらの言葉を使う事は、本来の意味を薄めてしまうことに繋がる。
これらの批判が起きる理由としては「創作物影響論」が根強いというのもあると考えている「創作物影響論」とは、私が考えた言葉なので、学術的な用語ではないが、簡単に言えば「特定の表現を含む創作物が普及あるいは浸透することによって、特定の犯罪や社会問題を増加・深刻化させる、これらの表現に影響を受けて、問題行為を起こしてしまうから、取り締まろう」という考え方のことである。
これ以外の理由としては「単純に叩きたいだけ」とか「一方的な嫉妬や妬み」など、様々な要因が絡んでいると思われる。
また、私が、今回の批判に関するツイートや記事を読んでいて思ったことは「怒り」に基づく行動が多い、ということだった。
怒りには、想像を絶する力がある。歴史で起こった革命や一揆も「権力者に対する怒りや恨み」が要因の一つであろう。とにかく「怒る」という思考から起きる「行為」は、時と場合によっては大きな力となり、思わぬ方向に進むことがある。私は「怒り」から行動を起こすことは、本当に必要でない限りは控えている。
また当該入浴シーンが「地上波」であることを自覚せよという内容の批判もあったようだが、これは「秩序」を利用した批判であると言える。
確かに「電波法 第108条」では「わいせつな通信を発した者」に対する罰則規定が存在する。
しかし、入浴ぐらいで問題になるならば、旅番組はどうなるのか、ドラマなら問題はないのか?という話になる。
多くの場合、こういうときの「わいせつ」というのは、かなり露骨な場合であって、そうでなければ、多くの深夜アニメが取り締まりを受けることになってしまう。だから「地上波」なのに問題ないのか?(法的、倫理的)に、問題はない(少なくとも違法ではない)ということになると思う。
総合的に考えても、今回の一件は「見せたくないなら、各家庭の範囲内で」ということになる。家庭教育や家庭の方針で済む内容を「社会全体」に求めるのは、やめて頂きたい。また、なんでも女性差別にする動きについては、創作物の取り締まりよりも先に、すべきことがあるだろうと思っている。