『GAFA憲法』 舐めるなよ
こんにちは
カイのオタク文化ラボのカイです
突然だけど、日本では、児ポの定義のなかに、二次元キャラクターは含まれていない。これは、日本の法律では当然のことである。本来「文化」とは、世界各国でそれぞれ異なるものであり、それぞれの文化のなかには、外から見たら理解に苦しむものや、見るに耐えないものも存在する。かつては、それらの文化の違いを認め、あるいは各国の歴史や事情を考慮した寛容な態度をとることが多かった。日本でも「郷に入れば郷に従え」ということわざがある。しかし、世界では、郷に入っても郷に従わないものが存在する。そのうちの一つが今回取り上げる「ロリ規制」だからね。「日本国憲法があるから平気」「日本には頼れる国会議員がいるから大丈夫だ」と甘く見てないか?いいか、表現規制は「国家」が仕掛けてくるとは限らないんだぞ。これから、そこら辺の部分の説明をするからね。表現規制はすぐそこどころか『もう来てる』からね。
1 海外でのロリコンの「医療化」と「排除」
まず、知ってほしいのは『DSM-5』っていうもの
これはね「米国精神医学会」が発行している「精神疾患の統計・診断マニュアル」というもので、いろんな精神疾患が載ってる。
このなかにね、いわゆる「ロリコン」が載ってるんだよ。ちなみに「ロリコン」は正式名称ではない。日本ではね「あいつロリコンかよ〜ドン引き〜」って言われるくらいで済むけど、海外では『精神疾患』だからね。病気なんだよ。日本では「かわいい」で済むのが、海外では『精神疾患』なの。
まずはここからだね。
つまり、ロリコンは海外では「病気」として「治療」の対象になることがある。アメリカでは、ロリコン「正式には『小児性愛障害(ペドフィリア)』」の治療として、カウンセリングや認知行動療法の他に「ホルモン製剤」が治療薬になっていたりするからね、今回はアメリカの例だけど、ここまで来てるから。
※参考記事
MSDマニュアル 家庭版 小児性愛
ここらぼ心理相談 ロリコンカウンセリングとは等
ここまでが『医療化』の部分
そして、次は『排除』の部分を説明するよ
海外ではロリコンの排除はどこまで来てるのか
例えば ゲーム配信サービスとして有名な
「Steam」これも、ここ最近は「ロリコン排除」を始めているのよ
↓このリンクは「Steam」で配信するときに気をつけるべき表現が書いてあるサイトがある
2022年1月の記事だ
ここでは「未成年キャラクターや未成年キャラクターに見えるキャラクター」の「性的表現」は避けるべきと書かれており、具体的には「制服」や「幼い見た目」などが非推奨表現と紹介されているんだよ
また、この記事によると「Steam」では「未成年キャラクター関係の表現」で審査に落ちると「やり直しが効かない」とも書いてあり、非常に厳しい扱いを受けていることがわかる。その一方で基準には不透明な点もあるなど、曖昧な部分も目立つという
つまり「未成年キャラクター関係の性的表現」で審査に落ちたら再審査は拒否されるのだ
世界的に有名な「Steam」でも、ここまでの対応が取られているのである
※一応、成人向けで販売はできるようですが、人目に触れなくなる、一部の国では非表示にされる、作品を表示させるためにログインや追加認証を求められるなどの多くのデメリットがある
もう一つの事例を紹介したいと思う
これは、海外の格ゲー大会で起きた話だ
すごい簡単に言うと、この大会に参加した選手が「このロリキャラ好き」などの発言をしたところ、公式から注意を受けた。それだけではなく、この大会の主催者の暗黙の同意を受け、この選手を「小児性愛」で訴え、さらには「こんなキャラはいらない」という暴言まで飛び出る状態になった。
という出来事で、主催者も巻き込む問題になった。
このまとめ記事のなかに、英文のツイートもあるので、ぜひ見てほしい。海外でのロリコンへの目の向け方が、非常に厳しいものであることがわかると思う。
海外では「こういうロリキャラ好きだな」というだけで、ここまで炎上のリスクがあるのだ。
しかも、非実在のキャラクター相手で、この反応なのだ。
2 GAFAのロリコン表現への対応
さて、ここまでは海外のゲーム配信サービスや、ゲーム大会での事例を紹介してきたが、いよいよ「GAFA」が行ってきたロリコン表現への厳しい対応を紹介しようと思う。ここまで長くなり、本当にすみません
GAFAのロリ表現への対応で有名なものとしては、代表的なものだけでも以下のようなものがある。
・「私立 グリモア学園」問題(App Store)
・性的画像削除 問題(Google、Apple)
・コミック「LO」排除問題(Amazon)
・ロリと検索すると警告表示(facebook)
○私立 グリモア学園 問題(App Store)
これは、とある魔法少女系のゲーム(現在は運営終了)の温泉カードの表現が問題視され、一時的にApp Storeから削除され、修正を要求されたという問題である。かなり肌成分が目立つものの、18禁とまではいかないものが、一時的にとはいえ、公開停止となり、修正して、年齢制限が最も厳しい「17+」の状態で戻ってきたというのは、問題がある。
これは当時の記事である
○性的画像削除問題 (Google、Apple)
これは、一時期有名になった話なので、わかる方もいるかもしれない。Google photo や iCloud に性的画像を保存したり、バックアップをとると、その画像が削除されたり、最悪の場合アカウントに制限がかかることがあるというものだ。
実際に、アカウント制限や勝手に画像を削除され、警告メールが来たという報告もある。
ここでも、その削除やアカウント制限との関係性を疑われたのは「児ポ」であった。
そして、これがそのGoogleの「児ポ」に関するガイドラインの一部である。
同様の現象はAppleでも起きている
Googleと比べるとまだ少ないようだが、安心はできない。
○コミック「LO」排除問題 (Amazon)
AmazonでコミックLOが買えなくなった問題
これは、有名人も発信していたので、わかる人も多いと思うけど、実はAmazonが排除したロリコン系ってこれだけではないんだよ。それにね、Amazonのような巨大なプラットフォームがこうした商品の排除をすると、他のプラットフォームもそれに追従したり、配慮する可能性があるんだ。いいか、ロリコン排除は、ここまで来てるからな。Amazonには、成人向けを販売するための機能もあるのにね。それでも排除してしまったのよ。
しかも、これ2012年の話だからね
もう、その頃から始まっていたってこと
民間からの表現規制はこうやって、ひっそり確実に進むから、ある意味では法規制よりも厄介なのよ
あと、さっき言ったこれ以外にAmazonが排除した
ロリ系、覚えてる?
「牛乳のみお」先生の件
2016年頃の話だけど「女子小学生はじめました!」っていう本の一部が、Amazonから突然削除されたっていう問題ね
今では一部、Amazonでも販売されてるけど、大部分は検索でヒットしないのよ
ロリコン排除って、ここでもあったわけだよ
もう他人事じゃないからね
○ロリと検索すると警告表示 (facebook)
まずは、こちらのまとめ記事を見てね
これね、facebookで「ロリ」って検索すると、警告が出るようになったという情報に関する記事なんだけど、実際の警告画面もアップされてるんだよね
その画像が、これ
もうさ、ここまで来てる。私も初めて聞いたときはかなり驚いたよ。
そして、この「ロリ」という言葉、アニメファンが使う言葉としても認識されているの。
英語の記事だけど、ここに書いてあるから。
あと、まとめ記事のツイートでも、そのように考察してる人がいるからね。
あと、pinterestっていう、画像に特化したサイトでも、同様の検索をしたりすると、警告が出る。
3 まとめ
ここまで長く話したけど、これが現実なんだよ。
じゃあ、なんとかしてくれと言うかもしれないけど、国会議員も地方議員も「民事」には原則として介入できないの。ごく一部例外があるけど、民間企業の判断には関われないのよ。だから、法規制のときほど「国会議員さえいれば安心」とはならないのが民間企業の表現規制、そして世界的IT企業である「GAFA」の規制なんだよ。
そしてそのGAFAは民間企業なんだ。
だから規制を止められないのよ。
今、私達に求められる姿勢っていうのは、表現規制反対派が優勢なのは、Twitterや一部の自治体だけで、大部分では「不利」という認識を持つこと。
表現規制反対派は負け戦をしているくらいの厳しい視点が必要なのね。
これから肥大化する「GAFA」そして、そのGAFAの影響力やパワーから、GAFAが事実上、世界の商売や文化を左右するかもしれないという「危機感」がある。そして一部ではね「GAFA憲法」ってまで呼ばれる状態になってるから。
この危機を乗り切るにはね、何が必要かって言うと「みんな」なんだよ。
国会議員がいるから安心だ、表現の自由の地方議員がいるから、この自治体では表現規制は起きないぞではなく、多様な表現規制に対抗するために、表現の自由を考える人、ひとりひとりがね、できることをしていく必要があると思う。
そういう「民」の力が必要なんだよね。
最後に私から一言
いいか、表現規制反対や慎重派の人
BLはなんで規制されないのかとか、女性向け男性向けで争ってる暇はないのよ
今回は「ロリコン表現」に特化して説明してみたけど、実は「グロテスク表現」や「暴力表現」でも、エグいレベルの規制が始まってるからな!
こんなオタクどもとは協力できないじゃなくて、できるだけ多くのオタクが協力しないといけない段階なんじゃないかなと思うよ
いざというときに、世間はオタクの味方はしてくれない。基本的には、世間は子どもや女性を例に出されれば「そんな規制は不要だ」とは言ってくれないからね
表現規制は国家でも民間でも「善人の仮面をつけてやってくる」これは大事だよ
大事なことを言い忘れたね
民間企業の自主規制なら、国家による表現規制よりはリスクが低い、問題ないと思ってる人がいるようだけど、本気を出したら「民間企業」特にGAFAみたいな大企業の表現規制は国よりヤバいからね
なんでかって言うと、国の表現規制は一応「日本国憲法」に縛られてるから、限度はあるし、公務員は日本国憲法を尊重することになってるから、大胆すぎる規制をすれば非難も起きる
でも、民間企業には守るべき「憲法」はない
自由に行動できるし、限度のない自主規制ができてしまう。その影響でメシを食えなくる絵師や出版社が出ても国会や政府のように「説明責任」はない
実際にはあるけど、国会や政府に向けられる「それ」より遥かに軽いんだ
だから民間企業の自主規制はヤバいよ
GAFAの規制なんて特にね
GAFAという存在が「新憲法」にならないことを願う
カイのオタク文化ラボ