茶の間

夫は茶の間の隣の部屋ヘ行き、仏壇の前に座り、一升瓶から酒を2つの湯呑に注ぎ、おりんを鳴らした。
一時間ほど経って、夫は茶の間に戻った。

「また、お義父さんと呑んだの?」

「ああ…」

「あのね、明日は私の納骨よ…」

「うん、分かってる」

夫は、私の骨壷の前で啜り泣いた。