闘病日記(20240903)

妹の骨髄を移植した。多分成功なんだと思う。

前処置で死ぬ人もいると散々脅された割に、処置自体は淡々と済んでいき、私の体調も淡々と悪くなった。
今までよりも強い抗がん剤と放射線の影響は、やはりデカかったらしく、日々気持ち悪いが加速する。
だけど、多分この気持ち悪さと倦怠感はつわりの頃のそれとあまり変わらないレベルだと思う。一回やったことがある(ほんで今ちゃんと生きている)という事実は精神を少し楽にする。
つわりの日々を経験していなかったら心折れていたかもしれない。人生ってどこで何が役立つかわからない。

体は辛いけど、予定調和的な辛さしか起こっていない。
気持ち悪いのも予定調和。倦怠感も予定調和。尻の粘膜がやられて痛すぎるのも予定調和。

毎回思うけどシモの不調ってマジで人を落ち込ませる。その辛さに比べて感情的な情けなさが優先されてしまうからだろうか。
尻の痛みにモルヒネを使うか打診されている。生まれて初めての麻薬治療が尻でいいわけないのでとりあえず断っているが、これ以上悪化するならそれもどうかわからん。
とにかく予定外のことは起こらず順調にいっている。

沸き起こる体調不良がすべて治療の副作用によるもの、という状況を少し不思議に思った。
ふと、病気自体が何かしてるわけじゃなくて、病気を治すためにやってることの副作用で今体調が悪いんだなと思うと、何となく変な感じがする。
だけど安心するとも言える。
この終わってる体調すらも予定に組み込まれていて「順調です」の一部であるなら、今自分が思い悩むことなんて何一つ無いんだと思えるから。

ぐー気持ち悪い。次は生着が目標。
10日くらいで生着するかも?そしたら気持ち悪さとか粘膜炎とかも回復してくるかも?と言われているので今は耐える時。
妹の細胞数がかなり多かったようで、赤血球は何もしてないのに今すでに通常値になっている。血の気の多い妹を持って幸せである。

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