20240812雑記
夢が混じっている、と気付いたので記録しておく。
「君は能力で障害をどうにかしている感じなんだね」と言われたこと、この話題を、最近現実で振っていないはずだ、多分。
虫除けスプレーをもらう予定なのは現実か、ただムカデが布団を這っていたのは現実じゃないかもしれない。これはどっちでもいいけれど。
目ヤニをぽろぽろとこぼし続けていたのは、多分夢だ。夢の力学がなせるものだし、第一そんなに目ヤニは出ない。
吐いたらそれが穴だったのは夢か。
目ヤニが取れた。寝起きだから。
帽子の裏側に小さな幕開けと鳩があった。存在を「いた」と示すのと同義で「あった」を使うことが当然できるため、この文は正文だ。
正文と非文の境界線について話したのは……現実か。文法というより慣例に依る方が僕は嬉しい。ただそうすると、境界線が曖昧になる。
汽水域だけで生きられる貝類がある。貝類は寝ないそうだ。僕は昨夜何時に寝たのだろうか。多分寝たが、寝ていないと言われても信じる。
とは言え夢が混じっているということは寝ていたということではないだろうか。僕の意識も混じっていただけか。
画家と音楽家の乳繰り合いを見たのは現実か。
それに軽く失望したのも現実だろう。
軽い嫉妬のようなものだろうな。
表現者とは、と語っていた口を思い出す。悪いことをたくさんしてきたと言って口角を上げたあの顔。嫌いではなく無関心という使い古された文句。
サングラスをかけた兵隊が指名手配されている。現実の指名手配書にサングラスのものが採用されることはないだろう。
石が靴底に詰まったブーツ、それの持ち主が私刑に処される。泥道を歩く義務を怠ったからだ。
まっすぐに進むこと、みなが進むから進むこととみなが殺すから殺すことは同じではないのだろうか。
人を殺す責任は誰にあるのか。