ねむい

ねむい
やらねばなるまい
なにを
掃除を 洗濯を 整理を 炊事を 生きるにまつわることを

何もしないで生きていけたら幸せだろうか

「既存の社会は気に入らないけど利用できるところは利用する」
「人間全てに固有の価値があり、それが生きる意味である」
「私の表現を理解できないバカに理解してもらう必要なんてない」
「働きたい人が働くのだから、別に自分である必要はない」
「表現者なのだから、綺麗なことと同じように汚いことをするべき」

僕は変な人間らしい
認めないことも、認めることも、痒い
僕は優れた人間らしい
頷くことも、頷かないことも、苦しい
僕は社会にまみれていないから表現者らしい
目の前の水を飲んで、頷くフリをする。

人と口論することが楽しい
お互いの価値観を開示して、納得できるところは納得し、そうでないところは確認しあうのみでいい
その時、僕に、「やりこめてやろう」という意識がないとは言えない
でも、納得し、引き下がるとしても、納得させたり、ねじれを確認したりしても、爽快だと思う
多分僕は口論が好きだ

ねむい

自分には固有の価値がないです
というのは
自己否定なのですか。
わけもなくただ生きる
というのは
怠惰なのですか。

その意見が正しいと言うことはない
(それとは別に腹の立つ意見はある)
ただ、今の僕の感覚は、
人間個人に固有の価値はなく、すべて代替可能であり
僕は変な人間でもなければ一般的な人間でもなく
優れた表現者や立派な人格者ではなく
よく食べ
よく寝て
ほどほどに労働をし
バイト先から一升瓶で日本酒をもらえる
ありがたい。
それで
ええと、
まあ、
そういうさ、
僕の話を聞いてほしい、って、それだけなんだろう。
最初から、潰しにかからないでくれよって、言えばよかった。

各々望ましい世界がある
人によってはそれが今の状況だし、人によっては「古き良き日本」だし、狩猟時代だし、未来都市だし、アリの巣穴だし、
それはお互い、あんまり交わらない
じゃあ僕にとって望ましい世界って?
みんなが笑いながら不満を垂れることができる世界かなあ、酒場かな、それは。

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